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カテゴリ:赤倉・瀬見・肘折温泉
もう一か月も前のことですが、瀬見温泉喜至楼さんに日帰りに行ってそのまま泊まってしまったことがあったので記事にしましょう。 楽天トラベルやじゃらんで、よく見ると「日帰りプラン」というのがあって、エントリー数はそう多くないのですが、部屋休息・昼食付きのプランが出されています。 一人旅好きの私としてはとても重宝で、よく利用するのですが、今回、喜至楼さんにまた来てしまいました。 でもこの日は仙台から来るにはなかなか大変。すごい降雪で、走るのに結構神経を使いました。 「急ですが、このまま泊まることとか、できますか」 とフロントの大女将さんに聞いてみると、即答OK. 「7000円くらいから泊まれますが」 「休憩で使う部屋にそのまま泊まりたいのですが 「じゃあ1万円です」 この大女将さんもとても品がよく、いい感じの人です。 駐車場に車を止め直し、戻って部屋を案内されてみると、やや! なかなか、いい感じの部屋ではありませんか。 次の間あり、バストイレあり。窓からは美しい雪景色の和風庭園・・。 そして、ホットカーペットがしかれてあります。 少し体格のいい中居さんは、いつもニコニコしていてこちらまで元気が出そうです。 まずは大好きなローマ風呂へ。相変わらず広々して気分がよい。 無色透明の湯ですが、塩分を含んだあたたまりの湯。あのタイル画や彫り物も健在でした。 昼食が部屋に運ばれてきました。この食事の充実ぶりは、料金を考えると信じられない程。 ま、天ぷらに目がない、というのもありますが・・。 一つひとつが丁寧に味付けされていて、実に美味です!ここの日帰り個室休憩は強くオススメできます。 館内は和の迷宮、当時の雰囲気をそのまま残しています。かといって手入れがよいので、○中温泉とか高○旅館のような陰惨さとは無縁です。 夕食、朝食と続けて紹介しましょう。喜至楼さんの食事はなかなか気がきいています。 夕食です。刺身も川魚のもの。 特にこの川ガニの小鍋はだしが出てとてもうまかった。 独自のいけすを持っているので、朝食はいつもあゆの一夜干しが出ます。これをあぶって食べるのがまた楽しみです。 朝食は食堂でいただいたのですが、気のいいワンちゃんが遊びにきてくれました。 この宿に来ると、この長い歴史のあいだに、どんな人々がここを訪れ、どんなドラマがあったのだろうと思いを馳せてしまいます。 本館の玄関の、あの女中さんがかしずく彫り物は喜至楼がどんな宿の機能を果たしていたことを物語っていたのか。別館のアーチ型に張り出したレストランは、建てた当時はまばゆいばかりに輝く存在で、新庄の名士たちの社交場にでもなっていたのではないか。こういう味のある建物はこういう想像をそそってくれる付加価値がありますね。 この宿、確かにアメニティなどは劣るので、ヤングファミリーなどには向かないと思いますが、40代以上の大人であれば、この渋い味わいがたまらないと思うのですが。 なんだか書いているうちに、また泊まりたくなってきました。 瀬見温泉 喜至楼 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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