5月第8回‘村上T 僕の愛したTシャツたち’
5月第8回‘村上T 僕の愛したTシャツたち’私もTシャツ好きなので借りて読みました。村上さんの所有するTシャツに纏わるエッセイ集。私が反省したのはTシャツに対する向かい方。村上さんはTシャツという本来なら手に取りやすいアイテムのそのままを楽しんでいる感じ。私はなるべくなら長く気に入ったものを着たいという一心で柄にもなく、品質が良いと思われる少し値段高めのアメカジブランド(トイズマッコイやデラックスウエア、ウエアハウス等)のTシャツを手に入れたいとしていた。でもTシャツを楽しむというのはこういうものなんだよなと。Tシャツにプリントされている文字やイラストのデザイン自体を楽しむのは当たり前ですが、その意味や纏わる謂れ・歴史を知って楽しむのは上級者だと思います。その域を私は忘れていた。私はデザインにしか目が行ってなかった...。(アメカジブランドのデザインだって本来はアメリカ古着の模倣が多いし。)そこまで考えると、できるだけいっぱい見てみたくなりますよね。そういう域で楽しむらなら本当にTシャツは良いアイテムなんだなと再認識しました。でも、Tシャツは着ますよね(特に気に入ったデザインのは)。そこで問題になってくることのひとつは、他人と被らないこと...。気に入って着て行った先で、まったく同じTシャツを着ている人がいると本当に気まずい...(多分、お互いに。これ、ファッション全体に言えることなんだけど。だから他人と被らないように希少価値を持たせるようにブランド化されているのだと思うのだけども)だから私はユニクロTが買えないのです。(ユニクロTのデザインも良いものがありますけどね。新品Tシャツでできるだけそうならないように、私はアメカジブランドのTシャツ買っていたということもあります。)他人と被らないためにも選択肢をいっぱいにしておく必要があるのだろうけど、それらを買う資金力と置いておく収納力が必要で、私にはそれがないなぁ...。Tシャツを楽しむなんて、良い趣味なのだけど、私には無理かな。(周囲の理解も必要なんですよね。村上さんに比べそんなにTシャツを持っていない私でも、嫁さんから着ないTシャツ捨てたら...って言われる。)村上T 僕の愛したTシャツたち [ 村上春樹 ]