4月第4回‘ディズニーキャストざわざわ日記’
4月第4回‘ディズニーキャストざわざわ日記’三五館シンシャの定番シリーズ。今まで読んできたシリーズの他業種本に比べ、全体的に優等生な読み心地。内容もそれほど予想を覆す程のネタがあるわけでなく、それくらいは当然あるだろうなぁ...という感じ。著者さんの言いたいことは、‘夢の国’でも実際は厳しい現実があり、そこで働いている若者たちにとっても実際の‘夢の国’になって欲しいというところで、リゾート運営会社への意見書なのかな。(まあ、こういうところを感じたのも優等生と私は思ったのでしょう。)またキャストを夢見る人への、そんな簡単なところでないよという、教えのような感じでしょうか。(それだとまだ足らなくて、もっと赤裸々に書いて欲しかったような気がします。これくらいだと割と大丈夫のような...本当にそこそこ良い職場なのかもしれない...と私は思ってしまった。)まあ、夢を売っている大きな企業に対して、どこまで書いて良いか忖度する必要があったのかもしれません。ところで、最近の‘夢の国’の経営戦略は、本当に‘夢の国’を‘夢の国’にしていくのだろうと私は感じています。コロナ禍で人数制限があったことで、また同じような事態になっても、少数でも利益を出せるような仕組みにシフトしているのでしょう。まあ、経営の事を考えればそうなるのも理解はできます。ただ、そうなると私のような収入の少ない者にとっては、交通費を払って、高いパーク入場料を払って、食事にお金を払って、お土産にお金を払って、どうしても乗りたいアトラクションの有料パスにお金を払って...なんて、いったい幾ら払うことになるのだろうと、気が遠くなります。10年くらい前には子供を連れて行けましたが、今はなかなか行こうとは思えません。貧乏人にとって‘夢の国’は本当に‘夢の国’になっていく未来しか私には見えません。ディズニーキャストざわざわ日記 (日記シリーズ) [ 笠原 一郎 ]