1月第4回‘あんなに あんなに’
1月第4回‘あんなに あんなに’今、村上春樹さんの短編集を読んでいるのですが、めずらしく仕事が混んでいて、また短編集はなかなか進まないという私的な理由で、今月中には読み終えそうもありません。そんなとき、借りたい予約しておいたヨシタケシンスケさんの‘あんなに あんなに’の順番が廻ってきた。借りたい予約多数の人気の絵本で早く返さないとということもあるし、サッと読めてしまうので、ちょっと手に取りました。いいとこつくな...というところ。さすがヨシタケシンスケさん。子供の成長を感じる時、よく感じる思い。そして基本的には、あの頃は大変だったけど楽しかったなぁ...なんて思ったりする。人って、過ぎたことを美化しやすいのかも。当時は本当に大変だと思っていたのに。でも、今は今で、頭が痛いことばっかりで、この先どうするんだろう...という不安ばかり。早くこの絵本の終わりみたいに、孫の手に触れたいという気もしますが(私は年の割にまだまだ先のことなのだろうけど)その時はその時でまた不安いっぱいで、あの頃は良かったなぁ...なんて思ったりするのでしょうね。(過去を美化して思い出すのは人にとって大事な特性なのかもしれません。恥ずかしくて思い出したくないっていう過去もあるでしょうけど...。)最後は美談でまとまるのかな...と思って読み進めると、違う。ヨシタケさんらしい終わり方。ヨシタケシンスケさん特有の照れ(?)なのでしょうか。(ここがセンスなのでしょうね。私ならしみじみ終わらせてしまう。)あんなに あんなに (一般書 337) [ ヨシタケ シンスケ ]