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2008.12.28

 
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アメリカ発で進行中の金融崩壊、そして、実体経済の縮小といった世界同時不況の中、人類の未来を左右するはずの環境対策は一体どこに行くのか。不安を感じながらも久々に「日経エコロミー」のコラムを読みました。読んでよかったと思います。飯田哲也氏の「グリーン・ニューディール オバマ次期米大統領が担う大変革への期待」は大変元気の出るコラムでしたので、内容の4分の一くらい転載・紹介します。
 
■「新アポロ計画」
(・・・)
 「ブラック・ケネディ」とも呼ばれるオバマは、たんに同じ民主党の若きリーダー像が重なるだけでなく、勝利演説に見られるとおり、理想と理念に裏付けられた新しいビジョンを提示し、国民を鼓舞する「言葉」の力を持っている。そのケネディにちなんで、オバマが期待されているのが、「新アポロ計画」である。(・・・)

  発起者は、サンフランシスコに本拠のある「アポロ同盟」である。 「クリーンエネルギー経済」に今後10年で500億ドルを投資して、500万人の「グリーンカラー雇用」を生み出すというもので、民主党関係者も多く、オバマの環境エネルギー政策にも重なって見える。極めつけは、 「今後10年でアメリカの電力を自然エネルギー100%に転換しよう」という、今年7月21日のアル・ゴアの「リパワー・アメリカ」の呼びかけだ。(・・・)

 オバマ自身は、大統領選向けに「New Energy for America」というエネルギー政策を発表している。(・・・)クリーンエネルギーに今後10年で1500億ドル(約15兆円)を投資して500万人の雇用を生み、輸入石油を減らし、2015年までに100万台のプラグイン・ハイブリッド車を走らせ、自然エネルギー電力を2012年までに10%、2025年までに25%を達成し、温室効果ガスを2050年までに1990年比で80%削減する、というものだ。数字は異なるが、内容は「新アポロ計画」にほぼ重なって見える。

■『グリーン・ニューディール』にシンクロする世界

 オバマへの期待を一気に押し上げたのは、アメリカ発で未だに進行中の金融崩壊であろう。(・・・)そうした中で、「グリーン・ニューディール」の登場は、必然でもあった。(・・・)
 その後、気候変動やエネルギー危機に対処するだけでなくグローバル経済を引き上げるために(・・・)「グリーン・ニューディール」を求める声が澎湃(ほうはい)と沸き上がり、オバマがグローバルな政治舞台に登場するタイミングと重なって、オバマへの大きな期待にシンクロしているのだ。

■『グリーン・ニューディール』の可能性

 ところで、グリーン・ニューディールの中身は、圧倒的に再生可能エネルギーである。
(・・・) 
 再生可能エネルギーは、20世紀に自動車が果たした役割と同じものを21世紀に果たすと言われ、実際に、10年後には自動車産業に匹敵する規模へと成長しうるペースで成長しつつある。再生可能エネルギーの他にも、断熱住宅投資、そしてクリーンエネルギー自動車や送電ネットワークの更新などの低炭素社会インフラに対して、空前の規模の投資が担うことが期待されている。

 こうした低炭素社会インフラへの大規模な投資を世界中で行うことで、新しい成長セクターを生み出し、雇用(グリーンジョブ)を生み出しながら、「3つの危機」からの回復を図ることは、適切であるだけでなく、十分に可能性があり、そしてそれを可能にする政治が求められている。

〔コメント〕

 以前から、21世紀のキーワードは「環境、人権、福祉」とも言われていますが、今は世界同時不況、派遣労働者の雇い止めなど暗い話題ばかりです。一体どうすればいいのか、立ちすくんでしまいそうですが、グリーン・ニューディール政策というのは、私たちにとって「灯台」のように未来を照らしてくれるヴィジョンであると感じます。

 飯田氏は次のようにも述べています。

 「グリーン・ニューディール」は、もちろん日本にも必要なのだが、その前に、これを実現するために、慎重にデザインされた環境エネルギー政策の変革、それを実現する政治の変革である。「日本の得意分野だ」などと呑気に構えていると、「グローバル・グリーン・ニューディール」の大変革の波に飲み込まれ、日本は一気に置き去りになってしまうのではないか。

 私たちもこの日本の現実から出発して「目指していくヴィジョン」を互いに発信しあうことや、行政に対する要望・提言を行うことも含め、よりよい方向に進んでいくために可能な行動へと踏み出していこうではありませんか。

 教育問題に関する特集も含めてHPしょうのページ​に
(yahoo geocitiesの終了に伴ってHPのアドレスを変更しています。)


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Last updated  2019.03.30 09:47:00
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