NHKは8月9日夜、総合テレビで、受信料制度への理解を求める異例の番組「受信料と公共放送についてご理解いただくために」を3分間にわたって放送ました。
それを受けて、私はNHKに以下のような意見を送りました。
上記番組の主張の通りNHKが「健全な民主主義」の実現に向けて公共放送本来の役割を果たしていれば受信料を払うのも当然でしょう。
しかし、現実のニュース番組は政府の広報になっているという判断から私は「受信料の支払いを保留」しようと考えています。例えば小泉、滝川の結婚報道を首相官邸で生中継をするなどは、公私混同の政治的宣伝(政権政党による)に全面的に加担するものです。
貴局は本当に「社会生活に必要となる確かな情報 福祉、防災・減災」などを提供していますか。
民法各局は「れいわ新選組」から重度の障害のある議員が二人も誕生したことを受け(世界史上稀有な実績)、それに伴って国会や社会の在り方をより包摂的なものにしていこうというニュースや特集番組を放映しています。
それにもかかわらずNHKのニュース等では一度も流れていません。どちらが公共放送なのか、いつまで政府の広報機関をやるのか、という現状を考えますと私も忍耐の限界を感じております。
<取材・文/HBO編集部>による記事が、以下に掲載されています。
進次郎×滝クリの「官邸結婚報告」に異論噴出。首相官邸からの生中継という異常さ
ぜひご一読いただければと思いますが、後半部分は引用しておきましょう。
何故首相官邸で? 何故進次郎氏だけ?
(・・・)いずれのコメントも結婚そのものについての是非ではなく、それが首相官邸で発表され、全国に生中継されるという異常性を指摘している。知名度があれば公的な場と報道機関を好き放題利用してもいいのかというのは大問題だ。
なかには「“上司”への結婚報告だから仕方ないのでは?」という意見もあったが、そうであれば自分が所属する自民党内の施設で個人的に行えばいいことだ。首相官邸とメディアを使って行うことではないだろう。
在日外国人からも辛辣な意見が
こうした行為は世界的に見ても珍しいものだ。在日外国人にこの結婚報告報道についての意見を求めると、辛辣な意見が飛び出した。
「自分に不利なニュースが流れると話題をコントロールするためにあらゆる手を尽くすトランプ政権下のホワイトハウスも狂っていますが、こういったケースはないですね。安倍も日韓問題、福島の汚染水が‘22年に許容量を超えてしまうこと、原爆の日や軍隊を持つための改憲よりは、結婚報告を報道してもらうほうが都合がいいでしょう。NHKは公共放送でしょう? 政治的に中立で世間のために働くべきだと思いますけどね」(アメリカ人・男性・38歳)
また、メディアの報道姿勢をプロパガンダだと指摘する声もあった。
「おめでたいニュースを流して、たいしたこともしてない政治家の顔を流し続けるのには違和感しかありません。この人(進次郎議員)はこれまで何をしてきた人なんですか?(滝川クリステル氏が)妊娠しているとか、プライベートなことを首相官邸から生中継するのは不自然ですし、適切なことだとは思えません。人気取りなのか、ほかのニュースから目を逸らしたいのかわかりませんが、こんなのはプロパガンダですよ」(ノルウェー人・女性・33歳)
そう、小泉進次郎などはなぜか大した実績もないのに「やってる感」だけでメディアから無批判に持ち上げられている議員の最たるものである。それをあたかも「次期総理」のような形で演出するのを手伝っているメディアは愚の骨頂とすら言える。
懐疑的な意見に対して、報告を受けた安倍首相や菅官房長官、報告をした進次郎議員、さらにそれを生中継したマスコミも、はっきりとした答えは出せないはずだ。
それどころか、そういった疑問をぶつけることすらされないで終わるのかもしれない。こうした報道や公的機関の政治利用が当たり前になれば、次はどのようなニュースがお茶の間に流されるのか。小泉進次郎議員と滝川クリステル氏の結婚報告は、その第一歩なのかもしれない。
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