|
カテゴリ:時事問題
ウクライナで政府による圧迫に抗しつつ活動している平和運動家ユリイ・シェリアジェンコの発言を紹介します。(やや時機を逸した感はありますが、基本的な立場・見解を簡潔に述べたものです。)
「ウクライナにいま必要なのは包括的な和平協議をすることだ」という主張は全く当然のことではないでしょうか。 我々にいま必要なのはさらなる武器でもなく、さらなる制裁でもなく、ロシアと中国に対するさらなる憎悪によって紛争を激化させることでもありません。包括的な和平協議をすることです。アメリカはこの紛争に関わりのない当事者ではありません。逆に、この紛争はウクライナを超えるものです。 この紛争には二つの側面があります。西と東の対立。そしてロシアとウクライナの対立です。 NATOの拡大が先にあって、そのあと2014年にキーウでウクライナ民族主義者らによる暴力的な権力奪取-そのスポンサーが西側-※そして同じ年にロシア民族主義者らとロシア軍によるクリミアとドンバスにおける暴力的な権力奪取が起きました。 ですから、もちろん2014年から、政府と分離独立派の暴力的な紛争が始まっていたのです。そしてそのあと、大きな戦闘があって、和平が結ばれて、しかしこのミンスク合意は双方が遵守せず、OSCE(欧州安全保障協力機構)の客観的な報告書でも双方に停戦合意違反が報告されています。そしてそれらの停戦合意違反が激しくなったあと、ロシアの侵略-ウクライナへのこの違法な侵略が起きたのです。 問題は、このときの平和的な解決策-国連安保理も承認した国際的なものですが、それが守られなかったというところにあります。ですから今、バイデン、ゼレンスキー、プーチン、習近平が交渉のテーブルに着いてこの世界をいかにしてより良いものにするか、覇権を排除し、調和を確立するかということを論じ合うというのではなく、アメリカからロシアへの脅迫、アメリカから中国への脅迫という政策がなされ、さらには、戦争を求めるウクライナ市民社会から飛行禁止空域を設置せよといった要求がなされているの(が問題)です。 ところで、いまウクライナにはロシア人に対する物凄い憎悪があります。そしてこの憎悪が世界中に広がっていって、それは戦争をやりたがる人たちだけにだけでなく、ロシア人にも向けられています。しかしロシア人にもこの戦争に反対している人は少なくありません。そして私が感謝したいのは-非暴力的なやり方で戦争に反対し、戦争したがることに反対する全ての勇気ある人々に、そして、ウクライナのケルソンの町でロシア軍の占領に抗議した人たちに、私は感謝しています。そして軍は、侵略してきたロシア軍は彼らに発砲しました。残念なことです。 (中略) 「ウクライナでいま起きているのはロシアが口火を切った戦争である。良心的兵役拒否運動はロシア軍の侵略を非難し、ロシアに戦争を止めるよう求める。良心的兵役拒否運動はロシア軍兵士に対し敵対行為に加わらないよう求める。戦争犯罪人にならないこと。良心的兵役拒否運動はすべての召集兵に対し兵役を拒否するよう呼びかけるものである。その替わりとなる社会奉活動を申請すること、あるいは医学的な根拠に基づき兵役免除の道をさぐること。」 そしてもちろん、ウクライナの平和運動はウクライナの軍事的な対応を非難し、交渉の停滞を非難するものです。交渉が停滞しているのは軍事的な解決を求めた結果であると私たちは考えます。 紛争の激化は軍需産業の求めに応じるものです。私たちはアメリカの国防長官ロイド・オースティンがレイセオン社とつながることを知っています。※彼は以前、この会社の重役でした。そしてレイセオンの株がニューヨーク証券取引所で6%上昇していることを私たちは知っています。彼らはウクライナにスティンガー・ミサイルを提供しています。ジャヴェリン・ミサイルの製造元(レイセオンとロッキード・マーチンの合弁)は38%の上昇です。そしてもちろんロッキード・マーチンです。F35型戦闘機を提供しています。株価は14%の上昇。 彼らは戦争で儲けます。そして戦争をやりたがります。そして流血から、破壊から、もっと儲けを得たいと思っています。そして核兵器まではなんとか拡大しないでほしいと。 人々は政府に対し戦争をする代わりに交渉をしろと要求すべきです。今、戦争を求める動きに反対する行動がアメリカとヨーロッパでいろいろ起きようとしています。 デモクラシー・ナウ!のインタビュー動画: https://www.democracynow.org/.../yurii_sheliazhenko... 教育問題に関する特集も含めてHPしょうのページに お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.05.12 06:41:49
コメント(0) | コメントを書く
[時事問題] カテゴリの最新記事
|