テーマ:映画鑑賞(1073)
カテゴリ:邦画-2007年
★★★★
鑑賞No:01413 製作:2007年 監督:周防正行 出演:加瀬亮/役所広司/瀬戸朝香 満員電車で痴漢に間違えられ現行犯逮捕された青年の、無実を訴える裁判ドラマ。 フリーターの徹平は就職面接に向う途中の満員電車の中で、電車のドアに挟まった上着をとろうとしたことから女子中学生に痴漢と間違えられる。 現行犯逮捕された徹平は取り調べにあたった刑事には頭から有罪と決めつけられ、当番弁護士にも示談を勧められ次第に不安に駆られる。 しかし「無実だから」との思いから無罪を主張する徹平は留置場に拘留されることになり、その後1年にわたる無罪を求めた長き闘いが始まることとなってしまう・・・。 痴漢事件における冤罪はよく耳にはするが、その実態をまざまざと見せつけられたような衝撃の映画だった。 また「疑わしきは罰せず」という裁判の大原則が現実には有名無実であったことも思い知らされる。 「起訴されたら99.9%有罪」などという具体的かつ衝撃的な事例などが次々と出てくるのも日本の裁判制度の現実を浮き彫りにしている。 この映画を観る限り、2年後に始まる裁判員制度がこの映画で問題提起した点をクリアにしていけるのか、はなはだ不安の残るところ。 映画自体はなかなか面白かったが、「これが現実か」というシーンに納得のいかない消化不良感が多々残る映画となった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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うまくまとめてますが、思ったよりおとなしいという印象でした。私だったらぶち切れて暴れ回るのにというシーンでも、加瀬亮がおとなしかったのがチョット不満でした(恥笑)。
(2007年08月15日 08時38分46秒)
aosaga369さん
自分が同じ立場に立ったらどういう行動を取るか想像できません。 いずれにせよ、都会の満員電車は女性にとって危険な場所でしょうけれど、同様に真面目な男性にとっても危険な場所ですね。 田舎に住んでいてよかった! (2007年08月15日 17時13分59秒)
この映画、観たいと思ってるんですよ~。
最近は、わざと痴漢やったって言って、お金をまきあげようとする若い娘がいるとかって話も聞きますから、夫を持つ身としては、勘弁して欲しいと思っています…。 でも、実際、ひどい痴漢をされたことのある私からすれば、声も出せませんでしたし、ホントに泣き寝入りでした。 その男性たちは、皆さん、真面目そうな顔してました。中には高校生もいました。 訴えるとか、(恐喝とか)こんな時代になったんだなぁ…って思ったりします。 (2007年08月18日 20時59分46秒)
りらっくままハッシー!^o^さん
確かに痴漢行為は女性にとって許しがたき行為だと思います。 しかし私も以前東京にいて通勤で満員電車を経験していますが、本人の意思とは別にすごい力で有無を言わさず女性に密着させられることが何度もありました。 そのときはともかくピクリとも動かないようジーとしまま緊張の時間を過ごしていました。 動くと痴漢と間違われるという恐れがあったからです。 この映画を観るとあのときの緊張感が蘇えってきます。 今は車通勤ですのであのような思いをすることはありませんが、満員電車を利用する多くの男性諸氏にとっては大変なご時世となってきましたね。 (2007年08月19日 08時32分48秒) |
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