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職の精神史

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2008.05.16
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レーニン「社会主義と戦争」~3~




プロレタリア革命の軍事綱領(1917年)

◆第二に、内乱もまた戦争である。階級闘争をみとめて内乱をみとめないわけにはゆかない。内乱は、あらゆる階級社会で、階級闘争の自然的な、そしてあらゆる条件のもとでは不可避的な延長であり、発展であり、激化である。

すべての大革命がこのことを確証している。内乱をこばむこと、あるいはそれをわすれることは、極端な日和見主義におちこみ、社会主義革命を断念することを意味するであろう。(164)


◆現武器をつかうことをまなぼうとつとめないような被圧迫階級、武器をもとうとつとめないような被圧迫階級は、このような被圧迫階級は、奴隷と同じようにとりあつかわれる資格しかない

ブルジョア的平和主義者あるいは日和見主義者になってしまわないかぎり、われわれは、階級社会に生活していること、そして階級闘争による以外にはこの社会からの出口は存在しないし、また存在しえないことを、わすれることはできない。(167)


◆もし現在の戦争が、反動的なキリスト教社会主義者や、泣き虫のブルジョアジーのあいだに、恐怖と驚きだけを呼びおこし、いっさいの武器の使用、流血、死、その他にたいする嫌悪だけ呼びおこしているとすれば、われわれは、資本主義社会ははてしなき恐怖であったし、またつねにそうである、といわなければならない。

そして、すべての戦争のなかで真にもっとも反動的なこの戦争が、現在この社会にたいして恐怖の終末を用意しているとするならば、われわれは絶望におちいる理由はなにもない。万人の目のまえで、ブルジョアジー自身の力によって、唯一の正当な革命的な戦争、すなわち帝国主義ブルジョアジーにたいする国内戦が準備されているこのときにあっては、軍備撤廃の「要求」は、もっと正確にいえば軍備撤廃の夢は、その客観的意義からみれば、とりもなおさずこの絶望の表現にほかならない。(169)


◆今日、帝国主義的ブルジョアジーは、全成年ばかりでなく、少年をも軍事化している。明日になれば、彼らはおそらく婦人の軍事化にのりだすであろう。この点について、われわれはつぎのようにいわなければならない。-そうなればそれだけよい!はやくすすめ!それがはやければはやいほど、資本主義にたいする武装蜂起がより近づくのだ。(169)


ベルリンで対峙する米ソ両軍


◆いまや軍事化は、社会生活全体にしみわたりつつある。帝国主義は、世界の分割および再分割のための列強の激烈な闘争である。それゆえに、帝国主義は、中立国や小国を問わず、あらゆる国で不可避的に、よりいっそうの軍事化を招来するにちがいない。

これにたいして、プロレタリア婦人はなにをなすべきか?すべての戦争とすべての軍事的なものをのろうだけ武装解除を要求するだけだろうか?被圧迫階級の婦人は真に革命的であって、彼女たちはけっしてこのような恥ずべき役割は承知しないだろう。

彼女たちはその息子にむかってこう言うだろう、「おまえはやがておとなになる。そして、銃をあたえられるだろう。銃をとって軍事をよくよくまなびなさい。この知識はプロレタリアートにとって必要なものです。だが、それは、現在の戦争でおこなわれているように、そして社会主義の裏切者がそうしろとすすめているように、おまえの兄弟である他国の労働者を射つためにではなく、おまえ自身の国のブルジョアジーとたたかうために、搾取と貧乏と戦争をおわらせるために、それも、はかない願いによってではなく、ブルジョアジーにうち勝って彼らを武装解除することによっておわらせるために、必要なのです」。

もしわれわれがこのような宣伝をすることをやめるならば、そして、まさに現在の戦争と関連してこのような宣伝をおこなうことをやめるならば、国際的な革命的社会民主主義者だの、社会主義革命だの、戦争に反対する戦争だのと、大口をたたくことは全然やらないほうがよい。(170~171)


単独講和について(1916年)

◆いずれにもせよ、完全な公然たる社会排外主義は、すなわちこの戦争であからさまに「祖国擁護」をみとめている連中も、仮面をかぶった中途はんぱな社会排外主義者、すなわち「勝者も敗者もない」「平和」一般等々を説法しているカウツキー一派も、不可避的、必然的に、そしてうたがいもなく、ばかにされ汚名をきせられるであろう。

この戦争をはじめたその同じ政府、またはそれと同等にブルジョア的な政府によってむすばれるあらゆる講和は、あれこれの社会主義者たちが帝国主義の下僕としてどんな役割をつとめたかを、すべての国の人民にはっきりとしめすであろう。(189)


◆戦争は、社会排外主義やカウツキー主義をふくむすべての弱いものをころし、たたきのめしてしまうであろう。帝国主義的な講和は、これらの弱点をいっそうあからさまな、いっそう恥辱的な、いっそういとうべきものにするであろう。(189~190)


レーニン、トロツキー、カーメネフ


戦争の問題にたいする原則的立場(1916年)

◆もしもわれわれが、まじめにうけとられ、実際に実現されるべき政治的スローガンとして、祖国擁護の拒否をとりあつかうならば、この拒否はそもそもなにを意味しているか、しかるべく熟考してみようではないか。第一に、われわれは、すべての交戦国および戦争におびやかされているすべての諸国のプロレタリアと抑圧されている人々に、祖国擁護を拒否するよう提案する

いまやすでにいくつかの交戦国の経験によって、われわれは、今日の戦争において祖国擁護を拒否することが実際になにを意味するものであるかを、まったくはっきりと知っている。それは、今日のブルジョア社会のあらゆる基礎を否定し、たんに理論のうえではなく、たんに「一般的」にではなく、実践において、直接に、いますぐに、今日の社会体制の根をたちきることを意味する

これができるには、われわれが、資本主義はすでに社会主義に転化するに十分なだけ成熟したという、きわめて確固たる理論上の信念に到達したというだけではなく、われわれが、この社会主義的変革、すなわち社会主義革命を、実践のうえで、直接に、ただちに実現しうるものとみとめるということがもっぱら条件だということ、これはあきらかなことではないだろうか?(192)


多くの犠牲をともなう困難な革命的大衆闘争なしには、社会主義革命は不可能である。しかし、革命的大衆闘争をみとめ、戦争の即時終結をめざす努力をみとめながら、同時にただちに社会主義革命をおこなうことを否定するのは、つじつまのあわないことである。後者なしには、前者は無であり、有名無実である。(202)


東欧を制圧するソ連軍


イネッサ・アルマンドへの手紙

◆「大衆運動」というスローガンはわるくもないが、まったくただしいわけではありません。なぜなら、それは革命を、権力の獲得を、プロレタリアートの独裁を、わすれているからです。これに注意して下さい!もっとただしく言うなら、革命等々の時期をはやめるためのあらゆる革命的大衆行動を(即座)に支持し展開させることです。(245)


◆あなたはただしい。ただちに高物価に反対する革命闘争、ストライキ、デモ、等々を。ただちに「人民のなかへ」、すなわち大衆の中に、大多数の抑圧されているもののなかにはいって、社会主義革命(すなわち銀行とすべての大企業の接収)を説くべきです。(246)


~終わり~



「資本主義は最高段階の発展を迎えた時点で内部崩壊する」というマルクスの予言は外れた。


資本主義がもたらす不況と混乱が、資本主義が根付いていないロシアでは起こりえないことを知ったレーニンは、マルクス主義をロシア流にアレンジし、大不況と同等の混乱を起こせるもの、つまり「戦争」を考えた。


つまり、

1.戦争によって国民生活と財産を破壊すること

2.国民に対し、厭戦気分と自国政府への不信感を喚起すること

3.戦争による被害と悲しみの責任を「戦争を始めたブルジョア政府」に負わせること

4.国民が共産主義者を支持するような世論工作を行い、党の勢力を拡大すること

5.満を持して共産革命を起こし、政府を打倒すること


である。


この戦術が当てはめられたわが国では、国民は戦争や政府に対してどう思っているだろうか。

わが国では幸い、革命は起こらず、政府も打倒されなかったが、共産主義の影響は深刻であった。


次回は共産主義の組織論と外交論について、一次文献を見ていきたい。








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Last updated  2008.05.16 11:42:39
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