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ヒトラー、レーニンの宣伝思想を扱った後なので、ちょうどよい。 同種の思想によって作られたわが国の労働組合の運動方針を紹介しておこう。 日教組『教師の倫理綱領』 ※日教組(日本教職員組合) …戦後2年の1947年、共産党系の「全日本教育労働者組合」と社会党系の「教員組合全国連盟」の合併で発足した日本最大の教員労働組合(2006年は組織率30%弱に低下)。 1)1947年6月8日の「結成大会」にて採択された草案 一、教育を復興し明るい日本を作れ 一、国庫支弁により六・三制を完全実施せよ 一、研究活動の自由と民主主義を保証せよ 一、生活賃金制を確立せよ 一、物価を安定して、生活を保証せよ 一、国費による幼児保護施設の促進をはかれ 一、青年と婦人を解放し、明るい文化を与えよ 一、全国単一化を促進せよ 一、労働団体、市民組織と結んで働くものの団結を固めよ 一、教育界から戦犯人を追放してファシズムを打倒せよ (『日教組四十年史』労働旬報社より) 2)1951年8月7日、広島で開かれた中央委員会で提案され、翌年の定期大会で決定された『教師の倫理綱領』 一、教師は日本社会の課題にこたえて青少年とともに生きる 二、教師は教育の機会均等のためにたたかう 三、教師は平和を守る 四、教師は科学的真理に立って行動する 五、教師は教育の自由の侵害を許さない 六、教師は正しい政治を求める 七、教師は親たちとともに社会の頽廃とたたかい、新しい文化をつくる 八、教師は労働者である 九、教師は生活権をまもる 十、教師は団結する (『日教組四十年史』労働旬報社より) ※『教育のすべて』(福田恒存編・高木書房)には、さらに細かい説明が載っているので、興味がある方はご一読を。 綱領の「四」にある「科学的真理」とは、マルクス主義のことである。 つまり、「日本の教師はマルクス主義に従って教育活動を行なう」と言っているということだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.06.08 10:46:42
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