親王宣下、和歌の会も使われた御学問所(おがくもんしょ)を過ぎ、さらに北に向かうと
美しい遣り水の「御内庭(ごないてい)」。
【御内庭】
石橋と土橋が架かる粋をつくしたお庭。
こちら側からは見えませんが、奥には茶室もあるのだそうです。
【御内庭】
御内庭を眼前に眺めているのが、室町時代に帝が日常の住まいとされた
「御常御殿(おつねごでん)」。(以下の写真はすべて御常御殿です。)
【御常御殿】
「この御殿から北側は、奥向きの御殿といわれている」そうで、御所の案内図には、
「御花御殿」、「藤壺」などの文字と、名前が書かれていない建物が連なっています。
(昨年は特別拝観で、「藤壺」を拝見することができました。)
【御常御殿】
奥向き、ということはいわゆる後宮、大奥にあたるもの。
「姫宮、若宮御殿」、「皇后御常御殿」という建物もあり、
これらは皇子、皇女が育たれる場所や
后として最高位に上られた方の住まいするところでしょうか。
【御常御殿】
また、足を踏み入れることはできませんでしたが、
御常御殿の参観の際にすぐ北側にみえる所に
「聴雪」、「迎春」という庭や、「御涼所」という建物も。
【御常御殿】
「雪を聴く」「春を迎える」「涼しき御所」。この繊細な言葉。
言の葉の聴くことでも四季が味わえる。この佳き国に生まれた幸せ。
続きはまた
「秋の京都へ」
「欧州鉄道の旅」
「春の神戸へ」
楽天トラベル