エコール・ド・パリ以降にも、艶なるロココの香りは息づいているでしょうか。
***
(マリー・アントワネットの時代、ロココ絵画を堪能できる
ヤマザキ・マザック美術館が当地にオープンしたのは昨年。
絵画のみならず、ガレなどガラスや家具のコレクションも充実、
美しい館内で満たされたときを過ごせるのを愉しみに、今年の企画展・
「ロココの雅」について調べようと公式HPを訪問したところ、
ちょうどその日にアップされた新着情報に「ブロガー募集」の文字を発見。
「コンスタントにブログを更新している、美術館で開催されるブロガーデーに参加後、
一週間以内に展覧会の紹介をするブログをアップできる」などの応募用件のもと、
幸運にも、閉館後の静かな美術館でスタッフの方のお話を聞きながら鑑賞、
一定の条件を守りつつ、館内の撮影をさせていただくことができました。
いつものようにモバイルの画像、メモ書きと記憶に頼った拙文ではございますけれども、
麗しい美術館の魅力を少しでもお伝えできれば幸甚に存じます。)
***
モディリアーニ作「ポール・アレクサンドル博士の肖像(1909年)」。
パトロンだった博士は、三枚もの肖像画を描かせたのだそうで、この作品は
「褐色の背景のポール・アレクサンドルの肖像」とも呼ばれるのだそう。
モディリアーニといえば、カリアティードという彫刻的な作品群がありますけれど、
その源となるプリミティブ美術も博士を通じて知ったのだそうです。
スーチン作「緑の木々(1923-24年)」と「ふしのある木(1920-21年)」
ユトリロ作「マルカデ通り(1911年)」と「サンノワの風車(1910年)」
ここまでが、エコール・ド・パリの作品。
マルケ作「パリ、ルーブル河岸(1906年)」は、フォーヴィズムに分類されているよう。
同じくフォーヴのヴラマンク作「水車小屋」と、美術館の所蔵作品検索で
ナビ派に分類されていたルオー作「キリストと漁師(1939年)」。
時代や様式などで分類が同じとされていても、ひとつひとつの作品は独立していて、
あまり共通点が感じられないこともあるのですけれど、個人的な感想として、この2作品は
どこか雰囲気が似ているような気がします。
続きます。
「ヤマザキ マザック美術館 ロココの雅 公式HP」
☆ 名古屋駅から地下鉄で7分、新栄駅の直通エスカレーターで美術館内に入れます。
「アントワネットの文机の日記」