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今が生死

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2007.01.06
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カテゴリ:映画・DVD
今、松竹・東急系で大ヒット上映中のアカデミー賞受賞のレイチェル・ワイズとレイフ・ファインズ競演の「ナイロビの蜂」を観た。
レイチェル扮する革命家テッサは講演会が縁でレイフ扮するナイロビに駐在する英国の外交官ジャスティンの妻になる。テッサは黒人医師で国境無き医師団に所属するアーノルドと共に、誰かが補助金などを横取りしてしまって薬なども十分にない粗末な診療体制の改善に努力していた。夫のジャスティンは園芸が好きで草花を育て観賞するのを趣味としており、ことなかれ主義だったので、テッサがそのような活動するのをハラハラしながら見ていた。テッサは妊娠し周囲の反対を押し切って貧民街の病院で出産するが死産だった。そこでテッサはダイプラクサという抗結核剤の治験がここで行われており、隣に入院していて出産後死んだ少女はその薬の副作用によるものと確信した。それを外務省に報告して、その治験を止めさせようと行動を起こすが、大手製薬会社から巨額なワイロをもらっている政府や外務省はその事実を隠した方が安上がりなので、テッサは黒人運転手と共に殺されてしまう。奔放な性格で黒人医師アーノルドその他とみだらな噂のあったテッサは情事のもつれから殺されたとして処理されようとするが、自分も彼女を疑ったことのある夫ジャスティンが事の真相を明らかにするべく色々聞いて回るうちに、テッサは見かけほどみだらでなく、自分を愛してくれていたことに気づき疑ったことを恥じる。そして彼女を殺した巨大組織を相手に戦いをはじめ、最後には外務省の大物がジャスティンの友人サンディに書いた手紙が公開されて、政府や製薬会社の悪事が明らかになる。
ジャスティンは妻が殺された湖に立ち寄り彼女との思いに耽っていた時にやはり何者かに殺される。
以上が大まかなあらすじだが、ネットでみると大勢の著名人が生涯で最高の映画とか感動の愛の物語とか絶賛している。観る人によってそれそれ感じ方がちがうのだと思う。私は舞台となったアフリカケニアの貧民街の人々の生活や医療事情、それに新薬の治験に関心があったので、実際はどうだろうかの目でみていた。彼らの生活はまさに映画の通りで、貧しく満足な医療も受けられない状況だろうなと思った。しかし大製薬会社と政府がぐるになり、アフリカ人の命は安いので金儲けのために彼らを実験に使うという想定は実際にもありうることで恐ろしいことだと思った。国境無き医師団のアーノルド医師も無実の罪を着せられて残酷な殺され方をするが、実際アフリカは我々の想像を超えた怖い所だと思う。そんなアフリカに自ら志願して乗り込んだテッサの勇気と、1度は疑ったけれど最後にはその彼女の民衆に対する気持ちを理解しその遺志を継ごうとする夫ジャスティンの気持ちが大スペクタルと共に描かれており、よかったと思う。手書きハート号泣





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Last updated  2007.01.06 16:08:59
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