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カテゴリ:付き合い
昨日92歳の女性患者さんが亡くなった。、肺炎や尿路感染で何度も入退院を繰り返し、抗生物質等の治療が奏功しなくなり、昨日天寿を全うした。
良くなったと思うとまた高熱の再来で随分神経を使ったが、私よりはるかに心労したのは付き添っていた男性である。内縁の夫とのことだがお歳は67歳、年の差25歳、何時知り合って内縁関係になったのかは知らないが、男性が30歳の時女性は55歳である。40歳なら65歳である。 女性には先夫の子供がいてお孫さんもいる。皆遠くに住んでいるということもあるが、入院の度に付き添い毎日お見舞いに来るのはその男性だった。92歳ともなると認知症も進み、手足も衰えている。入院前の通院にはいつも車いすに乗せてその男性が連れてきたが、全ての面倒をみてやっていたようだ。 いつどのような形で知り合ったのかは知らないが、その男性の半生の殆どはその女性の介護に使われてきた。しかも正式な夫婦でなく、内縁関係の中で良くもこんなにも尽くせるものだと思われ、頭が下がった。 いよいよ危ないかも知れないと話した時に下を向いて涙ぐんでいた姿が忘れられない。最後の時は当直の先生が看とってくれたので、その方にねぎらいの言葉をかける機会がなかったが、 ずっと心に残る人である。いつかどこかでお会いしたらきちんとご挨拶しようと思う。ありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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