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カテゴリ:健康
本日第23回山梨県農村医学会の特別講演で、遺伝子と人生のかかわり方について講演してきた(於山梨県JA会館)。男性と女性では遺伝子学的には頭の良さは変わらないとか、寿命はテルミアによって決められており、遺伝子学的には寿命に男女差はないというような話をしてきた。
しかし現実には女性が長生きで男性の方が早く死ぬ。これは男性の方が働いて神経を使っているから等の説があるが、全く根拠はない。働いていると言えば日常業務や家事までやっていて女性の方が働いているかもしれない。より多く働いているから早く死ぬなどの説は眉唾ものだ。 「日本の長寿村・短命村」の著者近藤正二氏は全国990市町村を実際に訪問して男女が同じ寿命の村や、女性が長生きの村を分析して次の結論を述べている。 長寿か否かは、男か女かでも決まらないし、働き者かそうでないかでも決まらない。決め手は野菜を多く食べるか否かである。女性は野菜を多く食べ、男性は肉など美味しいものは食べるが野菜はあまり食べなかったことが寿命差となって表れている。と述べている。 近藤先生の研究は昭和10年から昭和45年頃までの国民の生活をまとめたものだが、最近では男性もかなり野菜を食べるようになってきたので、男女の寿命差はかなり縮まりつつあるのではないかと思う。 私の特別講演のほかに久保田 正春氏の「働く人達のメンタルヘルス」と言う特別講演があり、その座長を務めた。私の「親からのDNAで人生は決まるのか?」の本の中で、うつ病の人も目標をもった方がよいと書いたので、そのことについて質問した。ケースバイケースだが目標設定がストレスになるようだったらマイナスになるので、かなり先の漠然とした目標位ならいいが、目標設定がストレスになる場合があり細心の注意が必要だとのご回答を頂いた。 200人くらい集まった盛大な医学会であった。この学会での特別講演の準備のためにずっと時間を割いてきたので、机の上はやり残しの仕事が山と積んである。今夜から片付けていこうと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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