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カテゴリ:健康
日本老年医学会は28日、高齢者の終末期における胃ろうなどの人工的水分・栄養補給について、「治療の差し控えや撤退も選択肢」との見解を示した。
近年、口から食べられない高齢者に胃に管をつないで栄養を送る胃ろうが普及。病後の体力回復などに効果を上げる反面、認知症末期の寝たきり患者などにも広く装着され、その是非が議論になっている。 改訂版では、胃ろうなどの経管栄養や人工呼吸器の装着に対する見解が初めて盛り込まれ、「患者本人の尊厳を損なったり、苦痛を増大させたりする可能性があるときには、治療の差し控えや撤退も選択肢」とし、「患者の意思をより明確にするために、事前指示書などの導入も検討すべき」とした。 意識もない患者さんが呼吸停止になった時、人工呼吸器を付けることは今では殆どなくなったが、意識のない患者さんでも呼吸をしている限り、胃ろうなどを付けて栄養管理することは多い。 本来の寿命は尽きているのに胃ろうによって人工的に命が長らえられ本人や家族に却って苦痛を増大させているのではないかと思える場合もある。 認知症や脳卒中になる前に言葉で「私がそうなったら何もしないで貰いたい」と言っていたとか、紙に書いてあった場合にはその人の意志を尊重するが、何もない場合は家族や医師の判断で胃ろうを造るかいなかを決める。 その判断基準は、今は自分で口から食べられないが胃ろうで栄養をつけているうちに体力がついて自分で食べられるようになるかも知れないような場合には積極的に造った方がよいが、脳卒中や認知症で回復の見込みが全くない場合などには慎重に対応した方がよいと思う。 今まではそのようなケースでも息をして生きているのだから少しでも長生きさせてやりたいと胃ろうが造られる場合が多かったが、今後は違った形で対応することが多くなるのではないかと思われた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.01.31 07:29:59
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