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今が生死

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2018.11.18
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カテゴリ:悲しかったこと
日本の近代化をもたらした二人の英雄、西郷隆盛と大久保利通、二人は鹿児島の同じ村に生まれ育って互いに励ましあいながら成長してきた。
 西郷は男気、大久保は頭の良さでお互いを支えあい、大久保は西郷を兄貴と思い、西郷が島流しにあった時などはその救出に全力を尽くしてきた。二人は竹馬の友で親友で明治維新を成し遂げた後は力を合わせて新生日本の舵をきっていくはずだったが大久保が岩倉使節団の一員として先進のヨーロッパ諸国の研修に行ってきてから二人の関係はおかしくなった。
 西郷は国内に残り朝鮮問題などに取り組んでいたが大久保の頭の中は近代化が進んだ西洋諸国のことで頭が一杯で朝鮮など問題外だった。西郷にとっては朝鮮は大問題、強情な二人が真正面から衝突して決別することになるが、もし西郷も海外視察団に加わっていたらこのようなことにならなかったと思う。
 薩摩の田舎武士の倅が時代の流れの中で国を動かすまでに成長したことは信じられないほどすごいことだがその彼らの一方が外国に行ってきただけでこうも違ってしまうのかというのも驚きであった。こののち西郷は西南戦争で自決し、大久保は暗殺されて亡くなるが、日本の新しい時代を切り開いた二人の英傑の最後は悲しい。しかし彼らのお陰で今があることをしみじみ思う。





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Last updated  2018.11.18 23:04:36
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