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今が生死

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2022.07.04
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カテゴリ:感動したこと
昨日のプロ野球で二人のヒーローが生まれた。
一人は阪神の才木浩人投手(23才)である。右肘手術後3年ぶりの勝利である。5回を投げ無失点で投げ切った。中々復帰できずに本来は首になるところを育成選手として残してくれて2か月前に支配下選手にして頂いて昨日の一軍の先発を任されたのだ。ヒーローインタビューで涙が溢れてきた。育成選手として残してくれた球団、使ってくれた監督、リハビリしてくれたトレーナー、野手や中継ぎ投手等に感謝、感謝で涙が溢れてきたのだと思う。3年間どのように悩み苦しんできたのか分からないがいつか勝利投手になれると思っていたのだろうか?このままダメでやがてお払い箱なるのだろうかと思っていたのかもしれない。才木投手の心の中は複雑だったと思うが、いつかは一軍で再度勝ち投手になるという夢は捨てていなかったのだと思う。
もう一人はヤクルトの小沢怜史投手(24才)である。2015年に日大三島高校からドラフト2位でソフトバンクに入団したが鳴かず飛ばずで2020年にソフトバンクから戦力外通告を受けた。。その後トライアウトという首になった選手たちが他球団にアピールして拾ってもらおうとするミーティングに応募しヤクルトに育成選手として拾ってもらった選手である。
数日前に育成選手から支配下選手に登録してもらい、いきなりロングリリーフに使ってもらってある程度の成果を挙げて昨日の先発につながった。試合は一回の裏に味方が5点も獲ってくれて楽勝ムードなのに、2回の表にボカスカ打たれて1点取られ、その後も打たれて投手交代しなくてはダメだと思われたが高津監督は我慢して5回まで投げさせた。5回にも打たれて2点取られたが味方の大量得点で勝利投手になることが出来た。5回投げて8本のヒットと3つのフォアボールで3点を失った。2回で投手交代していたら小沢投手の復活はなかった。
高津監督の恩情によって5回まで投げさせてもらい、7年目にして初めての勝利を手にすることことができた。

優秀な選手はドラフトで指名されて各球団に所属することになるが、その人たちの中から一軍選手として活躍している選手は少ない。ましてや野球選手にあこがれながらドラフト指名から外れて涙を飲んだ選手は多い。神仏に必死でお願いしていた選手はその夢をかなえてくれない神仏を恨んでいるかも知れない。
上記2選手は見事な花を咲かせたが、花を咲かせないまま去っていった選手たちが圧倒的に多い。
その人たちの心の中はどうだったのだろうか?
「自分にはこんなに力があるのにどの球団からもお呼びがかからない。なぜだろう!」失望落胆して惨めな人生を送っているかも知れない。上記二人の成功は球団その他に対する感謝の気持ちといつかはお呼びがかかるとずっと信じていたからではなかろうか。
どんなことがあってもいつかは必ず夢が叶うと信じ続けることが勝利に結びつく原動力になるのだなと思った。





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Last updated  2022.07.04 13:23:22
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