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今が生死

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2022.10.14
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テーマ:認知症(617)
カテゴリ:健康
庭で咲いているアメジストセージ

認知症の薬が来年エーザイから売り出されるだろうと先日のブログに書いたが認知症にもいろいろなタイプがあります。アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症,前頭側頭認知症、その他などがあり、脳血管性とアルツハイマー型が合併することもあり、レビー小体型と合併することもあります。
私はリハビリテーション病院に勤めているので高齢者が多く、大なり小なり認知機能障害がある方がほとんどです。
主な症状は物忘れ、判断力低下、自発性低下、時間や場所の把握ができない、徘徊、妄想、幻覚などを訴えることもあり、暴力行為やせん妄症状を示すこともあります。せん妄というのは興奮して大声で騒いだり暴れたりします。その他抑うつや人格変化、不潔行為などをする場合もあります。
暴力行為やせん妄は夜間おこることが多く、介護者を悩ませることになります。
その中に89歳の女性患者さんがいます。脳梗塞とアルツハイマー型認知症が合併した認知症だと思われます。自発性がなく、当初はリハビリを拒否することが多かったですが、次第に順応してくれるようになりましたが、リハビリ以外の時はほとんどベッド上で生活しています。
朝の回診時、「具合はどうですか?」と声をかけると決まって笑顔で何か言いながら応対してくれます。その笑顔が素晴らしくその患者さんを回診するのが楽しみです。そういう患者さんばかりならいいのですが朝の回診時にはニコニコしながら話をしてくれるのに夜間不眠で大声で騒いで看護師に嚙みついたりする患者さんもいます。
本日、噛みついたり爪で引っかいたりする患者さんについて医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚師、社会福祉士でカンファレンスを行いました。夜勤看護師がその騒いだり暴れたりする患者さんの為に他の患者さんの面倒がみれない状況だとのことで精神科病院に転院をお願いしたほうが良いかもしれないとの意見が出ました。事前の看護師同志の話し合いで「日中落ち着いている時には普通の会話ができるのだから興奮状態になるきっかけはどういう時なのかを見定めて興奮させないように気を使うことが必要ではないか。精神科病院に送る前に自分達で工夫して、できるだけのことをしてみようと話し合った」とのことでした。
こちら側の対応の仕方で患者さんの状態もかなり変わるので、患者さんのニーズに対して常に真心の対応をしていくことが大切ということを改めて認識しました。





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Last updated  2022.10.14 22:48:03
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