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今が生死

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2022.11.15
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カテゴリ:感動したこと
昨日元気いっぱいの90歳古川智映子さんのことを書かせて頂いたが今日は訪問リハビリ診療で伺った94歳の女性のことを書かせて頂く。
一人住まいとのことだが息子さんが毎日のように来てくれて介護保険でホームヘルパーも毎日来てくれるし、訪問リハビリも毎週利用とのことで社会資源を有効に使いながら何とか生活している方だった。
私は本日初めてうかがうので事前に生活歴や既往歴を調べておいた。
北海道に生まれて看護師をしていたとのことである。しかし33歳の時網膜剥離と眼底出血で全盲になってしまった。その時6歳を頭に3人の子供がいた。全盲になりながら家庭の主婦として3人の子供を立派に育てたとはすごい人だと思った。北海道から埼玉県に移って生活していたがご主人は80歳でお亡くなりになった。
子供はそれぞれ独立しており、埼玉で一人暮らしをしていたが脳梗塞を患い右の片麻痺になってしまった。目が見えなくて脳梗塞の麻痺がある状態でも社会資源を使ってのことだと思うが埼玉で一人で暮らしていたというのだから恐れ入ってしまった。
最近になって次男の住む山梨に移ってきたとのことである。
お会いした時いつもの状態だと思うがベッドに寝ていた。小柄な女性で声をかけたらしっかりした声で、「こんにちは。よろしくお願いします」と言ってくれた。
「北海道生まれで看護師さんをしていたのですね」
「はい日赤で働いていました」
「そうですか、私は北海道大学出身なんですよ」
「まあそうですか!縁がありますね」と嬉しそうに笑ってくれた。
昨日書いた古川智映子さんは幾多の苦難を乗り越えてインタビュアー顔負けの若さと明るさで感銘を受けたが今日の女性は古川さんほどの明るさや若々しさはなかった。しかし受けてきた苦難は古川さんに負けないのではないかと思った。
目が見えないだけで大変なのに3人の子供を育て、その後脳梗塞になってしまい、大変な人生を歩んできたのだなと思った。私たちで少しでもお役にたてることがあれば、尽くしていきたいと思った。





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Last updated  2022.11.15 21:31:52
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