今が生死

ビオラ
今年も後２日になってしまった。ロシアとウクライナの戦争、イスラエルとハマスの戦争はまだ続いており連日悲惨な犠牲者が出ている。その恐怖と苦しみを思えば、遠く離れた地とはいえ、安穏に暮らしていて申し訳ないと思う。
それでも他の戦争地以外の国の住人同様、戦争の一刻も早い終結を願いながら、それぞれの国で楽しみや苦しみを感じながら生きていくしかない。
今年の楽しみであり希望の第一は大谷翔平選手である。投げてよし、打ってよしの二刀流でそのいずれもが超一流である。性格もよくて受け答えがさわやかだ。世界中で何百年に一人出現するかどうかの逸材だと元大リーガーが言っていた。たまたま日本出身だが、アメリカ出身でも韓国出身でもアフリカ出身でも大谷のような選手が出現したら世界中から賞賛され、人気者になっていたと思う。よくもこのような人間が存在したものだと驚嘆し、同時代に生まれ合わせたことを感謝する。今年の世界の希望の星ナンバーワンである。手術の影響で来シーズンは打撃のみしか見られないが、例えそのような状況でも、大谷の大谷らしさを発揮して、世界中の野球フアンを楽しませてもらいたいと思う。
二番目に夢中になったことは５年前に放送されて１０月から再放送されている朝ドラ「まんぷく」である。カップラーメンを開発した夫婦の物語で発明家の萬平さんは最初印鑑屋を経営し、続いて海水を鉄板の上に流して製塩する製塩業の会社を興し、その後栄養食品ダネイホンの製造・販売を行うようになった。その会社の経営は順調だったが若手従業員を夜学に通わせるために奨学金を纏めて支給したことが脱税とされ、進駐軍につかまり牢屋に入れられてしまった。国は奨学金には税金がかからないと通達していたが進駐軍はノルマを課してどんなことにも税金をかけて、搾り取る方針だったのでいわばスケープゴートとして逮捕され、４年の実刑が確定した。今回の逮捕で２度目の逮捕になるが、逆境に負けずに萬平、福子が健気に戦っているところはハラハラさせられるが、観るものに勇気を与えてくれる。この不当逮捕に東太一弁護士が献身的に働いてくれて、昨日の放送分では弁護士のおかげで刑務所から出所できた所で終わっていた。
物語りの進展の仕方や役者さん達全ての演技が素晴らしく、よくもこのように素晴らしいドラマが出来たものだと毎回関心しながら観てきた。来年放送分からいよいよカップラーメン製造販売に取りかかるのだと思うが、楽しみである。大谷と立花萬平、来年も大いに活躍してもらいたいと願っている。