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今が生死

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2024.01.12
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カテゴリ:嬉しかったこと
病棟の廊下で咲いているジョコバサボテン

私は今リハビリテーション病院で常勤医として働いている。主な仕事は病棟の入院患者さんのお世話と訪問リハビリの診療である。
何人かの患者さんの主治医になっているが、実際のリハビリは理学療法士などがしてくれるのでそのまとめ役と病気になった時の手当てが主な任務である。今患者さん達のカンファレンスを終えてきたところなので、その内容などを紹介する。
本日は4人の患者さんについて協議した。集まるメンバーは理学療法士(ST),作業療法士(OT), 言語聴覚士(PT), 病棟看護師、ケースワーカー、医師の6職種である。まず最初に医師が入院してきた経緯を説明し、現在どういう問題点があるかを病状的、社会生活面で説明する。
例えば大腿骨頚部骨折患者さんの場合、現状は術後何日で3か月入院できるのでその間歩けるようになって帰れるのか、車いすで帰れるのか協議してもらい、退院する時は自宅なのか、施設なのかについても話し合ってもらう。ケースワーカーが家庭環境を詳しく調べてくれてあり、自宅は無理だとなると施設を探すことになる。このカンファレンスが終わった後、そのカンファレンスの結果を踏まえて家族面談が設定される。家族の意向を聞いて自宅にするか施設にするか決めて退院していくことになる。
当院の診療の流れは毎朝医師の回診があり、その後はST等のセラピストによる訓練がスケジュールに沿って行われる。午前、午後とみっちりスケジュールが組まれており、中には訓練は辛いからやりたくないという患者さんもいる。それだと筋力の回復が望めず寝たきりになってしまうかもしれない。そのような患者さんを励ましたりするのも我々の仕事である。ご高齢の方が多いのでみなさんスタスタ歩いて退院して行くということにはならないが、車いす退院でも元気な状態ならうれしい。リハビリして満期になり、少しでも筋力をつけて元気な姿で退院していかれる姿をみるのは嬉しいものである。





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Last updated  2024.01.12 17:38:01
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■コメント

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 Re:リハビリ病院の診療の流れ(01/12)   moto,jc さん
おはようございます

沢山の方々が携わっていますね 患者さんは沢山おられるのでチームワークが大切ですね (2024.01.13 02:35:56)

 Re:リハビリ病院の診療の流れ(01/12)   かんぼう さん
私は今リハビリテーション病院で常勤医として働いている。主な仕事は病棟の入院患者さんのお世話と訪問リハビリの診療である。
何人かの患者さんの主治医になっているが、実際のリハビリは理学療法士などがしてくれるのでそのまとめ役と病気になった時の手当てが主な任務である。今患者さん達のカンファレンスを終えてきたところなので、その内容などを紹介する。
◎病棟の廊下で咲いているジョコバサボテン。
病院の廊下で咲いている綺麗な色の花ですね。仕事の内容も良く解りました。ご苦労さん。 (2024.01.13 09:23:55)

 チームワークが主柱   楽天星no1 さん
moto,jcさんへ

一人の患者さんに上記6種の受け持ち職種がつく(脳卒中の時PTがつくがそれ以外はPTがつかないことが多いですが)ので全部の職種の人が受け持ち患者さんとして関わっています。STは歩行等体を動かす面、OTは日常生活で掃除、洗濯、髭剃り、字を書くこと等の訓練を受けます。PTは言語訓練と嚥下訓練が主体でしゃべれるようにしたり、飲み込めるように訓練しますが、脳のその部分がやられているので回復は困難ですが、そのおかげで食べられるようになる人もいます。
いずれにしてもそれぞれが専門職で自分だけでその患者さんを良くすることはできません。皆で協力してその患者さんを少しでも良くしてやろうと頑張っています。 (2024.01.13 10:07:24)

 私もこの病院にきてから初めて知りました   楽天星no1 さん
かんぼうさんへ

私はコロナが始まった頃の4年前、それまで勤めていた一般病院からこのリハビリ病院に移ってきましたが、最初はリハビリをしている病院だろうと漠然と思っていましたが、中に入ってみると、それぞれの専門職が、専門のリハビリをしてくれていることを知りました。
また退院後自宅なのか施設なのかについては入院直後からケースワーカーが関わってくれて家庭調査といって家に入る時の階段とか居室は二階なのか一階なのか、手すりはついているのかなどを調査します。そして介護保険を使って家の改修などについてアドバイスします。介護保険申請についても家族にアドバイスします。コロナで家族との接触が極めて制限された中でしたが家族も極めて重要で上記で述べた6職種+家族の7職種、更にケアマネ、役場の保健婦など極めて大勢のかかわりの中で一人の患者さんは介護されていることを知りました。 (2024.01.13 10:31:27)

 こんばんは!(#^.^#)   だいちゃん0204 さん
カンファレンスねぇ~! その席に私とケアマネさんが呼ばれたのかな?
そも前に皆さん話し合ってからかな? いずれにしても家内の退院後どうされるか?なんて言われました。
家の見取り図、家具の配置、大きさ高さ等々測って写真まで撮って印刷していったから、帰って来れるものと思っていたのです。
私は家内を自宅で面倒見るつもりでしたが・・・皆さんは色々と大変だろうと!
結局、介護施設入所へ決まってしまいました。 ( 一一)

手すり取付の事、色々とありがとうございました。 おかげさまで取付できました。
お向かいさんの工事の方に工具等貸して貰い何とか上手く取付できホッとしています。
楽天星no1さんのお陰です。 ありがとうございました。 感謝していま。 (2024.01.13 22:08:31)

 手すり取りつけられてよかったですね   楽天星no1 さん
だいちゃん0204さんへ

これでいつ奥さんが帰ってきてもよいですね。家族とケアマネが呼ばれたのはカンファレンスが済んでからだと思います。カンファレンスでは色々な意見が出たと思いますがまだその時点では大きな褥瘡があり、自分で立つことも出来ないということで施設の方がいいのではないかというアドバイスになったのではないかと思います。
結果的に今の施設が至れり尽くせりで良かったと思います。奥さんも快方に向かっており、いずれ自宅に帰れる状況だと思います。その時手すりが必要なので既に取り付けることが出来て良かったですね。
介護施設というのは面倒見る家族が大変だからということで建設されましたが家族は本当に助かっています。今まで自分の自由時間がなく、本当に大変でしたが施設に入れてもらった御蔭で自由が得られ、久々に腹の底からの解放感を味わった人は多いと思います。施設にお任せして面会にも滅多にいきませんが、だいちゃんのように毎日行く人がいるとは驚きです。家族と患者さんとのこのような深い絆があるケースではもう少しよくなったら自宅でも十分できると思いますので、もし私がカンファに加えて頂けたらそれを主張したいと思います。 (2024.01.14 12:08:01)


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