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今が生死

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2024.01.16
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カテゴリ:感動したこと
昇仙峡の影絵館にある竹下夢二の美人画

今日74歳の男性患者さんが退院していった。私の受け持ち患者さんではないが、私が回診のために廊下を歩いているといつも歩行器を使って歩行練習しているそのUさんが必ず声をかけて労ってくれるので、お互いに友人のように思っていたので本日退院するので一抹の寂しさを感じた。
Uさんは約1年前オートバイに乗っていてJAの営業車と衝突して意識不明になった大事故の負傷者である。多発肋骨骨折、内臓破裂、肺胸水、血胸、自発呼吸していないので気管切開して人工呼吸器接続、
栄養は腸瘻を造ってそこから栄養、尿は膀胱にカテーテルを入れて排尿させていた。
文字通り人工的救命装置に接続された状態であった。しかしUさんの生命力はたくましく間もなく意識は戻り、自発呼吸も出てきて口からも食べられるようになり、気管切開孔を塞ぎ、腸瘻口も塞いでよい状態になり、歩行器を使えば廊下も歩けるようになって退院にこぎつけたのである。
粉々になるような負傷をしても、命さえあれば急性期病院で緊急救命手術を受けて、その後リハビリ病院でリハビリを行うとこんなにも元気になって退院できるものかと内心驚いている。ここまで良くしてくれた急性期病院のスタッフ、瀕死の重傷患者を立派なリハビリで回復させた当院の主治医始めスタッフの皆様に心からの敬意を捧げたい。





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Last updated  2024.01.16 13:23:01
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