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カテゴリ:生き方
クリスマスローズ紫
クリスマスローズ白 人生いよいよ終局を迎えようとしている時、食べられなくなったり、呼吸困難になったり、心臓が止まった時どのように対応したらよいかについて、医師はあらかじめ家族と話し合って方針を決めている。 食べられなくなったら鼻管栄養や胃ろう栄養を行うか、呼吸が止まったら人工呼吸器を装着するか、心臓が止まったらカウンターショックで刺激を与え、人工呼吸しながら少しでも延命するように努力するのか、或いは何もしないで静かに見守るか?等について家族の意向にそって対応している。医師国家試験にもそのような時にどう対応したらよいかの問題もよく出題される。 実際に出題された問題に沿って考えてみたい。89歳女性、71歳でパーキンソン病発病、86歳でヤールの分類で5度となり、ベッド上の生活になった。87歳で家族とのコミュニケーションが困難になり、3か月前から食事量が減り、誤嚥性肺炎を2度おこしており、意思表示は困難で家族の声掛けでわずかに表情が緩むことがある状態で本人から希望を聞くことはできない。そこで家族の意向を聞くことになるが、胃ろうを造りますか?、人工呼吸器を装着しますかなどを家族に聞いても、家族もどのように答えていいか決めかねることが多い。 そこで国試では家族の方針決定に際して助言してやるとしたらどのような助言が適切かで5つの選択肢があり、最も適切なものを選べと設問している。 1はいったん方針を決定すると途中で変更できない。 2は患者さんに判断力があったとすればどのようにしてもらいたいか、患者さんに沿って決めてやる。 3は食べられなくなったら鼻管や胃ろうなどで栄養補給してやらないと安楽死させたとみなされます。 4は最終的方針決定には病院の倫理委員会の許可が必要。 5はいずれ死亡するので無駄な人工的栄養補給は行うべきではありません。 皆さんが国試受験者だとしたらどれを選びますか?正解は2で患者さんに答える力があったら恐らく答えるであろう答えを探してやるのが正解とのことで、今までの患者さんの生き様や価値観を想像しながら決めてやるのが良いとのことである。 日ごろから自分の最期の希望について家族に話しておくことが大切だが、それを話しておく前に認知症や急病などになってしまったら、それまでの自分の生き方を家族に判断してもらって、対応を決めてもらうことになるのだなと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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とても難しい判断をしなければなりませんネ。どうしてあげたら一番いいのか??
家内のことは勿論、私自身もこれからのことをよく考えておかないといけませんネ。 (2024.03.06 00:25:31)
だいちゃん0204さんへ
私は医師になって55年になります。半世紀前と今では医療も随分変わってきました。あの頃は癌の病名を告げることが出来ませんでした。患者さんに癌と気付かれないようにいかに上手に嘘がつけるかが名医の条件でした。 末期患者さんの場合も強心剤を注射して人工呼吸して酸素吸入して一分一秒でも命を長らえるのが医師の使命でした。 50年後の今は癌なら癌と告げ転移がどこまで進んでいるかも告げます。難病についても包み隠さず病気の現状と予後について説明します。癌にしろ難病にしろ個人差がありますので、平均的経過は何年ですが個人差がありますので10年以上生きる人もいますし稀ですが治ってしまうこともありますと希望を持たせて激励します。 末期の場合は本人の苦痛を考えて人工呼吸や気管挿管して人工呼吸器をつけるかどうかは家族と相談して決めます。今では気管挿管は苦しいですしその後もただ人工的に生かされているだけですので殆どの家族が「苦しまないで静かに 逝かせてください」と希望するのでそのようにしています。 (2024.03.06 09:09:59)
旅が長くてブログ訪問していただきながらコメントがおくれなくて済みますん。今日からキチンと何時ものようにあなたのブログ訪問させていただきます。有り難う御座いました。
(2024.03.06 10:39:39)
2は患者さんに判断力があったとすればどのようにしてもらいたいか、患者さんに沿って決めてやる。
◎患者に寄り添う心の医師に診察、問診が大切ですね。 患者はこうなる前に家族、本人の意志をきちんと把握しておくことが大切ですね。健康な時にこうした最悪の準備をすることが最も大切ですね。 貴方が御指摘の点は今は安楽死、延命治療をしない等の大きな高齢者社会の課題ですね。 日本の高齢者層が多い人口構造を見るとご指摘の点は国の大きな仕事です。 55年の医師経験の今日のブログですね。 (2024.03.06 17:27:07)
かんぼうさんへ
「患者はこうなる前に家族、本人の意志をきちんと把握しておくことが大切ですね。健康な時にこうした最悪の準備をすることが最も大切ですね」 ひと昔前は自分が死の床にある時の処置の希望をあらかじめ家族に言っておくなんて縁起でもないと思われていましたが、今は自分の最後についてきちんと家族に言っておくべきだという考えになりつつありますね。その点かんぼうさんは数年前からその準備をしており、素晴らしいと思っています。 (2024.03.06 20:27:40) |