【特集:郷土料理のそば】の第32回目は
長野県富倉地区の『富倉そば』。
長野県では農村漁村の
郷土料理百選に選ばれている『信州そば』。
長野県で作られるそばの総称で、【特集:郷土料理のそば】の第8回で取り上げているが、今回の『富倉そば』は製法に特徴があるため、別カテゴリー扱いとする。
富倉と言えば『富倉そば』というほど、富倉そばは、富倉地区の人々にとって「誇り」とも言える存在になっている。
つなぎにオヤマボクチを使った独特の食感が最大の特徴。詳しくは
こちらを参照のこと。
【オヤマボクチとは】・・・
キク科ヤマボクチ属の多年草。アザミ類であるが、山菜として「ヤマゴボウ」と称される。長野県飯山市の富倉そばでは、茸毛をつなぎに使っている。(参照:Wikipedia)
いただいたのは富倉地区ではないけど、飯山駅から車で7分の所にあるおそば屋さん。
【富倉そば本店】 長野県飯山市大字木島上新田949-10
紹介ページ
4月14日放送の「そうだ旅(どっか)に行こう。」(テレビ東京系)で「北陸新幹線ふらり途中下車の旅 利用者は少ないけれどおりた方がいい駅SP」と題してこの店が紹介されたようだ。
”そば打ち歴40年以上。弟子は10人。長野県代表として『世界そば博』に出場した経験を持つ、そば一筋のご主人”ひとりで切り盛り。結構 お茶目な性格w お客さんとの会話が楽しい。
紹介ページによれば、どうも、このご主人が『富倉そば』の命名者になったようだ。
「テレビに出たときにオヤマボクチを使った"富倉(地域の)のそば"と紹介したら、アナウンサーが"富倉そば"と伝えてしまって、それが浸透してしまったんだ。うちは屋号も『富倉そば』だから問題ないけどね」。
お品書きはいたってシンプル
もりそば一本勝負
まずは、お茶と漬物が供される。リーフレットがあったので見ると支店もあるんだね。
薬味も供され、
いよいよ ご対面。『もりそば』\700。
結構 量もあるね。200gで『大もり』は300g/500gで\1,000らしい。
鍋倉高原で栽培したそばの実を石臼挽きでそば粉にして使用。いただいてみるとツルリとしてすごいコシというか歯ごたえの強さ。なんというか、密度が濃い感じ。もぐもぐいただく。
実に美味しい
仕込みから茹で上がりまで時間がかかるので、打ち手が少なくなっているそうだけど、是非とも後世に伝わって欲しいそばだね。
ごちそうさまでした~
ちなみに神奈川県の久地で富倉そばを出す店がず~っと宿題だったのだが後日 訪問している
【関連ブログ】
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2013年10月27日: 全国ご当地そば祭り inすぎと で『信州ぼくちそば』他
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2015年04月21日: 手打ちそば とみくら@久地で『富倉そば』他
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※ 2019年閉店