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あるテーマパークの開業前、
役員の方から「幹部に必要なことも言って欲しい」と言われて、 「開業後は、GWや夏休み、年末年始などの繁忙時には、役員幹部の皆さんも シフトで勤務してください。きちんと現場を見て経営して頂きたい」と 話したことがある。 これは何もテーマパークに限った事ではないが、 助言したところで実際にそうするところは本当に少ない。 夏休みはお盆の時期に少し現場に来るくらいなもので、 年末年始などは「部長に権限を持たせてあるから…」と誰も来ない 施設は珍しくない。 しかし、このパークは違った。 開業当初から、本当に社長以下専務も常務も部長までが 土日祝日、GW、夏休み、年末年始…に現場を回っている。 まったく抵抗がない。 日本を代表する一流企業の方々である…。 だから「こんなの当たり前」くらいに別に抵抗をしたりなんてことは 無縁である。 それでコツコツ改革改善を積上げていく。 数年経つと、少しずつ成果が花開いていくから 見ている方もジーンとすることが多い。 全員ではないかもしれないが、 大企業、一流企業には、はやり成功する習慣を備えた人々が多い気がする。 逆に中小企業の方がそういう習慣がいい加減で都合のいいように解釈するから 何をするにも徹底できないし迫力がない。 だからこの業界ではたくさん失敗した。 この年末年始も社長、専務、常務を寒空の中、深夜まで当然のように現場を回っていた。 (皆さんそれなりにお年だから防寒対策はバッチリだった:笑) ネット上では「もっと楽して儲けよう!」みたいな風潮が多いせいか、 「誰にでもできる当たり前のことをどこにも真似できないくらい徹底的にやる」 …という大変コツコツとした仕事の仕方にはかなわない… それを証明してくれている人たちがいるんだからうれしいことだ。 真似しようと思えば簡単に真似できることばかりだが、 それを続けるには膨大な精神力が必要になる。 (慣れていない凡人には…) この方々は、皆さん自家用車、もしくは電車バス通勤である。 どこぞの施設のように運転手付きの車はご自分たちで辞退されている。 「いらん」と。 結局、この「精神力」が企業力でありブランドを作っているんだなぁと実感。 テクニカルなスキルも大事だけど「最後の一マイル」は精神力なんですね。 なんだか「武士道」のような… そんな気がしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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