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カテゴリ:人事評価
欧米人が発明と改良を繰り返してきた会計基準だと 「わが社は人材じゃくて人財と考えます」 「わが社の資産は人財が全てです」 とかきれい事を言いながら、結局は 「人件費というコスト」にだけ項目があって、 人財の能力が資産に計上されない。 だから、自社の独自の会計基準を持ってなければならないのです。 いかに人を単なるワーカーと考えているのか?をよく現している、とは、 帝国データバンクの評価では、 あのトヨタを凌ぐほどのスーパー優良企業の社長のお言葉。 昨年、この会社で驚きのシーンを見ました。 数名の社員の方々が30数年間を無事勤めあげて、 円満に定年退職しました。 ところが、次の日に全員が出社してきたのです。 どうしたのか?尋ねると、 30数年間、本当に幸せでした。感謝で一杯です。 今日からは、恩をお返ししたいので、無報酬で働かせてください、 という話です。 もちろん、無報酬で働いてもらうわけにはいきませんから、 嘱託として、引き続き働くことになりました。 (若者の指導者として) その話の一部始終を、 たまたま会長室にお邪魔していて聞くことができました。 会長も涙ながらに「ありがたい」とおっしゃっていて、 「会社の資産はこういうことなんです」と教えてくださいました。 そんな中、一つ疑問に思ったことを生意気にも質問させて頂きました。 まだまだ働きたい社員とわかっていたのなら、 定年後、引き続き嘱託にする、という提案をしておけばよかったのでは?と。 すると会長は、 身体も疲れていると思ったし、 何より30数年間辛抱してくださったご家族にサービスする時間としても 定年という節目は大事だと考えていたそうです。 ところが、現実は、意外にも皆さん身体が丈夫で、 奥さんが「恩返ししなくていいの?」と背中を押してくれたのですから、 何とも凄まじい信頼関係です。 こんなのは「○○マネジメント」「○○コーチング」なんて本を100冊読んでも 真似できないでしょう。 ===== こういう話を聞くと「凄い会社だぁ」という意見がありますが、 (それは十分に同感した上で) それに加えて、30数年間続けた方々の凄さも大きいと思います。 極端な話、会社を辞める理由なんて山のようにあります。 続ける理由の方が少ないくらいです。 (きっと、誰でも) 経営不振の時もあったでしょうし、 価値観の違う上司や部下も2-3人はいたでしょう。 それでも30数年間続けられたのは、会社のお陰ではなく、 その方個人の実力です。 その秘訣は、 何より受けた恩恵をしっかり覚えている点にあります。 たいていの人は、人にしてもらったことはあまり覚えていないものです。 最近増殖中の<自分主義人間>たちは、 自分の都合のいいことしか覚えてません。 でも、してあげた方は覚えているものです。 (だから、お互いにムカつく) してもらったりしてあげたり…をお互いにしっかり覚えているからこそ、 素晴らしい超優良企業ができあがったのだと思います。 (お互いに感謝できる人々の絆は強い) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/03/05 11:53:11 PM
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