ハイブリッド・セラミックスというのは、
基本的にコンポジット・レジンと同じ物です。
どこが違うのか?
違いません^^
健保適用品でないものがハイブリッド、
新製品が出て、旧製品をコンポジットに格下げして?健保適用品に登録したりしているのが実情です。
非常に多くの品種のハイブリッドやコンポジットが出ますが、
使えるのはあまりない、
うちでも新製品を片端から試用してみますが、
これはちょっと操作性がよくないとか物性がちょっとね。。
とか、定着するのは少ない。
その中でもうちで技工用のハイブリッド・セラミックスとして定着しているのが、
Kerr社のPREMISE INDIRECT
操作性も耐摩耗性も優れています。
削った感触が歯質に極めて似ているのが気に入っています。
強力な光重合機や窒素雰囲気中で加熱重合を要するとか、
周辺機器にお金がかかるのが難点ですが、しかたがない。。
で、今日は制作例を公開いたします。
一般の方は見る機会は少ないでしょう。
まず、型取りして石膏模型を作ります。
ワックスでフレームワークを作り、
鋳造工程により金属に置き換えます。
金属をキレイに調整して、
オペークという金属色を遮断するレジンを塗布します。
焼き付けではなくて、リテンション・ビーズによる勘合維持。
象牙質に相当するFACIAL DENTINを築成し、
エナメル質に相当するINCISALで歯冠部を築成してできあがり。
慣れれば、この工程は5分で終わります。
それほどこの製品は操作性に優れている。