今日は同じ歯でも遠心つまり奥の方が虫歯になりやすい具体例のお話をしよう。ここの症例を見ても分かるがほとんどのケースでは虫歯は奥側にできる。手前にできることの方が例外的だと言っても良い。
しかし現代歯科医学では全くその合理的説明はできない。世界中の全ての歯科医師はその理由について完全にスルーしている。
ここで提唱している「虫歯の電気化学説」では容易に説明できる。電気(水素イオン)は歯の中を手前側から奥側へ流れ、出たところでカルシウムから電子を奪い歯を破壊する。それが虫歯なのだ。
前回に戻ってよく読んで欲しい。
https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202312180001/
・・30代女性、左下5、遠心隣接面カリエス、咬合性外傷、自発痛-
見事に遠心:後ろ側だけに虫歯がある。
よく見ると、近心(手前側)にも遠心(奥側)にも咬合性外傷によるクラックが見える。
ラウンドバーで虫歯部分にアクセスするとズボッと穴にバーが入る
内部の象牙質は広範囲に失われている
3MIX+α-TCPセメント
拡大すると象牙質に及ぶクラックが多数見える。
CRで充填する