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2009年01月21日
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今日は国立劇場で歌舞伎。
初春歌舞伎公演で、病気で療養していた團十郎さんが半年ぶりに舞台に復帰してはる。
着物で行こうかとも思うたけど、お天気崩れそうやったのであきらめた。  
外題は、 
歌舞伎十八番の内 象引(ぞうひき) 一幕
 箕田源二猛:團十郎 
 豊島家息女弥生姫:福助  豊島家後室愛宕の前:家橘
 豊島家一子葵丸:巳之助  大宮隼人:亀寿  松原段平:亀三郎
 堀河勘解由:市蔵  生津我善坊:橋之助  大伴大臣褐麿:三津五郎

天皇陛下御即位二十年記念  十返りの松(とかえりのまつ) 
 松の精:芝翫  梅の精:福助  竹の精:橋之助
 松の童:国生  松の童:宗生   松の童:宜生

(言甫)競艶仲町(いきじくらべはでななかちょう) 四幕六場
  序 幕 永代橋高尾茶屋の場
      深川仲町吾妻屋の場
  二幕目 浅草駒形米屋の場
      駒形堂うしろ河岸の場
  三幕目 下総八幡村与兵衛町宅の場
  大 詰 行徳船場の場
 下総八幡村郷士南方与兵衛:三津五郎  鳶頭山崎町の与五郎:橋之助
 吾妻屋女房おさと:秀調  丸屋仁右衛門:権十郎  丸屋番頭権九郎:市蔵 
 丸屋総領長吉:巳之助  深川仲町の遊女お照:新悟  
 千葉家家中平岡郷左衛門: 團蔵  深川仲町の遊女都・娘お早:福助

「象引」は楽しかった。
帝に献上された象が逃げ出し野生化して暴れてる。正義の味方の主人公と悪人がその象を引き合うというお話。
悪人役は三津五郎さん演じる都から勅使として来た公家さん。実は美人の弥生姫(福助さん)をわがものにしようと悪だくみをし、象を操って暴れさせていた。
そこに鳥屋から團十郎さん演じる武蔵国の荒武者の「待ぁ~てぇ~、待ちゃ~がれ~」の声がかかる。
今回は一階花道すぐ横の二等席やった。いわゆる「どぶ」のお席やから、「つらね」のときは背中しか見えへんのやけど、お元気そうなお声にワクワクした。
團十郎さんは、田舎のおおらかな、やんちゃ坊主そのもの。
新年のご挨拶までしてくれはった。
花道で捕り手さんたちが、象尽くしも言うてはった。
象は、舞台中央の大セリからの登場。錦絵と同じように、仰向けになって、鼻を三津五郎さん、尻尾を團十郎さんに引っ張られてる。
灰色でぶよぶよした感じがリアルで、大きさは小象ほどある。
起き上がって、いったん赤い幕のなかに隠れると、今度は前脚と後脚に人が入って歩き出した。目のあたりにワイヤーがついてて、中からそれを引くと鼻が持ち上がるのも、耳がパタパタするのもかわいかった。
象は「猫のように」おとなしくなり、弥生姫は剃髪してしもてた。
言い争う三津五郎さんと團十郎さん、葵丸役の巳之助さん(三津五郎さんの息子さん)が、「おとっつぁん、ここは成田屋のおじさんに花を持たせて引くものじゃ」って声を掛けるのもおもしろい。
ここで手拭いまきがあった。今回は残念ながら降ってこんかった。
最後には、三津五郎さん演じる公家さんもええ人になってて、すべてが丸く収まる。
象をもらった團十郎さんは「畑仕事をさせる」と連れて帰ることになる。
花道で象と團十郎さんが見得を切って、「やっとことっちゃあ、うんとこな」の掛け声も勇ましく引っ込んでいきはる。
團十郎さんに合わせて、象も飛び六方をするのがなんともかわいらしい。
舞台の上も客席も、團十郎さんお帰りなさいの気持ちがいっぱいなうえに、お正月のおめでたさもたっぷりとあった。
「十返りの松」
「十返り」ってうのは「松」の別称で、「百年に一度、千年に十度の花を咲かせる」という伝説からきてるそうや。
松は、毎年花が咲いて、松ぼっくりができると思うんやけど。
昭和天皇御即位の大典を祝う意味でも作られた曲で、今回は天皇陛下御即位二十年記念として上演される筝曲による舞踊。
人間国宝の山勢松韻氏のお琴の演奏が格調高かった。それ以外のお琴2人、三味線2人、長唄5人がすべて女性というのもめずらしいんとちゃうかなあ。
中村芝翫さんが、長男福助さん、次男橋之助さん、橋之助さんの3人のお子さん、国生くん、宗生くん、宜生くんと同じ舞台で踊りはる。80歳から7歳までが勢ぞろいで、おめでたい。
芝翫さんが登場すると、舞台がキリッと締まって、華もあって上品で、さすがやなあ。
最後が、鶴屋南北作の「(言甫)競艶仲町」。
言偏に甫の(言甫)という字で、「いきじ」というのは、南北が考えた当て読みやそうや。意気地をかけて「大きいこと言う」というような意味みたいや。
福助さん演じる深川の遊女都(みやこ)に惚れた下総八幡の郷士、南方与兵衛(三津五郎さん)と鳶頭の与五郎(橋之助さん)が、郷左衛門(團蔵さん)の悪巧みから主筋の窮地を救う話。このお芝居、200年近く上演されていなかった幻の作品やそうや。
永代橋のたもとが最初の場面。橋のそばに「渡し銭一文」とあった。当時は橋を渡るのにお金がかかったんやなあ。射的の弓版「土弓場」(どきゅうば)も出てくる。
花道から登場する橋之助さんの半被の裾には「成駒屋」と漢字が入り、浴衣の柄も漢字で「橋之助」ってなってた。
深川仲町吾妻屋はお茶屋さん。ここで、与兵衛は遊女都を待っているもののなかなか現れないので、寝て待つことにする。
当時、一つの座敷に一人のお客さんを寝かせるということは少なかったそうや。8畳に2人から4人のお客さんが相部屋になる。寝床の仕切りは屏風で、こういうのを割床(わりどこ)っていうねんて。
隣の寝床にやってきたのは、与五郎と都。与兵衛が起き出した様子なので、都はやむなく与兵衛の寝床に移動。身請けしたいと事情を話す与兵衛に、好きな人がいるからと断る都。事情を隣で聞いていた与五郎が、形だけでもと都を説得し始めた。
それを聞いて自害しようとする都に、与兵衛はすっぱりあきらめたと、与五郎に自分の印籠を渡し、何かあったら訪ねてくるようにとまで言う。
ここが、三人の意気地比べになるみたいで、なかなかおもしろかった。
市蔵さん演じる裏切り者の番頭さんが、片思いの遊女お照を床下に隠して、ご飯やお茶を何度もお替りしてあげるのも楽しい。
与兵衛の家では、与兵衛の妹お虎と奉公人才助が羽子板をしてた。上手やったけど、途中で羽が客席に飛んでいくハプニングもあった。
行徳船場の場では、与五郎がしめ飾りを使うて立ち回りしてたように見えた。
最後は、三津五郎さん、福助さん、橋之助さんの口上で幕切れになった。
どれも、見ごたえのある演目でたっぷりと楽しませてもろた。
この後、乃木坂の国立新美術館へ。
「未来を担う美術家たち DOMANI・明日展2008」を観た。
昨年まで損保ジャパン東郷青児美術館でやってたのが、会場をここに移して規模が大きくなってた。
文化庁が、将来の芸術界を支える芸術家を育てるため、若手芸術家を海外に派遣し、その専門とする分野について研修する機会を提供する、「芸術家在外研修(新進芸術家海外留学制度)」を昭和42年度から実施してて、その成果を発表する場。
15名の作家が紹介されてた。
中井貞次(染織)、田中信太郎(彫刻)、原直久(写真)、石井勢津子(ホログラフィー)、舟越桂(彫刻)、山本富章(絵画)、ヒグマ春夫(映像)、馬場磨貴(写真)、小林浩(絵画)、開発好明(現代美術)、駒形克哉(絵画)、伴戸玲伊子(日本画)、山本晶(絵画)、小山利枝子(絵画)、菱山裕子(立体)
舟越桂さんもそうなんやなあ。スフィンクスや「言葉をつかむ手」などが出品されてた。今回は庭園美術館の時よりもっと間近で観ることができた。
興味深かったのは、駒形克哉さんの 黄金の切り絵。金紙を細かくカットしてつくりあげたもので、物語が浮かんでくるような作品やった。
駒形克哉さん
菱山裕子さんのアルミやステンレスのメッシュを使うて、とってもリアルにユーモラスにつくった人物も、おもしろかった。
菱山裕子さん
でも、今どきこんな制度はまだ必要なんやろうか。
わざわざ海外に行かんでもええやろうし、行きたいなら自分で行けばええのになあ。
この後、さらに展覧会を2つはしごした。
続きは次の日記で。

今日のラッキーくじは、Infoseekが1ポイントアタリやった。

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最終更新日  2009年01月23日 19時16分13秒
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