なんで全部英語のタイトルなんやろう。最近図書館で借りて読んだ本のこと。
THE LAST SHOW TAMASABURO AND THE KABUKI 坂東玉三郎「ありがとう歌舞伎座」
篠山紀信さんの撮影で坂東玉三郎さんが案内する歌舞伎座最後の3か月を雑誌「和樂」で特集してたのが、本になったみたいや。
表紙以外は全部日本語。
36.4cm x 26.4cm、240ページもある豪華版。
眺めていると、歌舞伎座の雰囲気、匂い、ざわめき、華やぎ、重厚さ、歴史、エネルギーまで伝わってくる。
玉三郎さんが演じてはる女暫(おんなしばらく)の巴御前(ともえごぜん)、籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)の八つ橋(やつはし)、助六縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)の揚巻(あげまき)の舞台写真や仁左衛門さん、勘三郎さんなどのお姿にもうっとりするけど、見たことのない歌舞伎座の裏側も楽しい。
照明室、天井裏、セリの昇降装置、奈落、役者さんの出勤簿にあたる「着到板」と赤い棒、鬘、衣装、巻き上げられた薄縁(うすべり)など。
それに「トンボ道場」で練習をする若い人たち、名題下(なだいした)さんたちの楽屋、化粧する様子など、歌舞伎座を支えてきたいろんな人たちも採りあげられてる。
玉三郎さんが白い洋服を着て、屋根の上に座ってはるのは不思議な感じやけど。
これなら、9450円も高くはないかもしれんなあ。
写真の一部は、下のサイトでも見ることができる。
THE LAST SHOW
今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。