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カテゴリ:「須田国太郎展」
きんびー、何をじーと見ているの?
ねぇ,ねぇ,何を見てるの?
ぼくがみていたのは須田さんがたくさん描いている山の絵。ぼく、気になっていたんだ。 なんで同じような構図が多いのかなって。
木が枯れているのかな、ごつごつした岩山かなって思った。
それにどこの山かな。須田さんは関西の人だから関西の山が多いのかな。 山がまるで須田さんを取り囲む壁のようで、須田さんが立っている場所にむかって、手前に手前にどんどんいろいろなものが積み重なって迫ってくる感じがする描き方だよね。
峰が画面の奥行きをふさいで、まるで絵の中に壁が立っているような感じがする。 まるで箱庭を作るみたいに、壁の位置を決めて、それから手前の村や自然の風景を、こっちへむけて積み重ねるように描いている感じ。 京都って、まわりを壁のような山にかこまれた盆地でしょ。 私には、須田さんの山の絵は、須田さんが長年親しんでいた京都の風景に重なるのかな、って気がする。
そうだ,積み重なるといえば、四国のお寺の庭の絵も石組の積み重なりを描いているでしょ。 村の絵では、若い頃に描いたスペインの町「アーヴィラ」も、戦後に描いた島根の漁村「田後(たじり)」も、斜面に建てられた家々が積み重なっているように描かれる点が共通しているんですよね。 きんびーちゃん,すごいわね。図録しか見られないのに,ひとつひとつをじっくりと見てるのね。
ぼくにとって図録は宝物なんだよ。 でも,やっぱり,本物を見るのがいいんだよね。 須田国太郎展は26日まで。あと一週間、あれこれ話をしながら須田さんの絵の魅力を満喫していこうっと。
それまでにまた何か探しとこっと! 図録だっていっぱい発見できるんだよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年08月18日 15時34分47秒
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