|
カテゴリ:中部地方(北陸・東山・東海)
参考までにその他の酒場も御紹介します。もう一度この酒場のために金沢に行きたいとまでは思いませんが,思い返すとどこもなかなかに魅力があります。
「近江町食堂」 金沢の台所と呼ばれる近江町市場,ビルの谷間にあるかなり広い迷路のような空間が楽しい。ちょうど昼ごろなので,太田和彦氏の本に度々登場する「近江町食堂」に入ってみます。のどぐろ塩焼(はじめて食べたが濃厚で脂もすごく乗っていて無茶苦茶うまかった),はも天ぷら(これまたふんわりして梅肉あえなんかで食べるよりずっとしっかりと風味を楽しめる),地部煮(金沢の名物で,これまで何度か食べていたがやはり大したことなし)なんかでビールを呑みます。ちなみに店自体は明るくきれいな大衆食堂といった感じで面白みはありません。 「寺喜屋」 豪雨の中,犀川を渡り「寺喜屋」へ。ここも太田和彦氏お勧めの店。カウンター6席に壁際に窮屈そうにテーブルが数卓置かれていて何だか変わった配置。2階には座敷もあるようで,犀川の風情を眺めつつのんびり楽しむにはそちらがいいのかも。でも大皿目当てにカウンターへ。ぶりの南蛮漬や天然鮎の塩焼なんかをいただきながらさっくり酒を飲んで引き上げます。肴はいいのですが,さほど酒場としての魅力を感じられませんでした。 「おでん どて焼 菊一」 昭和9年創業の老舗として知られる「おでん どて焼 菊一」。佇まいはなかなか素敵ですね。扉を開くとL字のカウンターが10席,壁際に1卓だけテーブルもある。じいちゃんとその娘ほどの女性でやっていて,先客は2名だけ。おでん屋なのに壁やテーブルなんかは黒光りしており老舗の風格を感じた,けれど酒を含めおでんなんかも滅茶苦茶高い。もったいないのでおでんを数品と酒をもらって,ちびりちびりで雰囲気だけ楽しませてもらうことにしました。おでんはまずまずといったところ。 「倫敦屋酒場」 老舗バー「倫敦屋酒場」へ。昭和44年創業で山口瞳など多くの著名人が訪れた有名店のようです。洋風建築の中はカウンターをはじめとして広いテーブル席などあったりかなりの広さ,ムードはなかなかいいし,店内の造りも着席した場所によってヴァリエーションが広がり,いろんなシチュエーションで使えそうです。バーテンダーのおっちゃんはけっこうな名士のようでおしゃべりも達者,でもぼくはサイドカーとモヒートをもらったが肝心のカクテルがさほどではないかな(量だけはたっぷり)。帰りにこの人の書いた人生相談本を名刺代わりにいただきました。 「ゆずり葉」 片町中央味食街の「ゆずり葉」。「串焼 すみれ」とほぼまるっきり同じ店内の配置です,おばちゃんひとりも一緒。こちらはお客さんはおらずややさびしかったのであまり印象にありません。 「笑宿(わらいや)」 おでんばかりでちょっと飽きてきたので,加賀野菜を使った料理がある「笑宿(わらいや)」というチェーン店風の大きな居酒屋に入る。最近できたばかりの居酒屋のようで,大きなビルの数フロアーを使っているようだ。加賀野菜せいろ蒸やカステラのような玉子焼なんかをつまみました。壁に道場六三郎氏の書がたくさん飾ってあり,やはり道場氏の弟子が出した店ということです。確かにどの料理も手が込んでいてなかなかおいしいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012/03/06 10:21:23 PM
コメント(0) | コメントを書く
[中部地方(北陸・東山・東海)] カテゴリの最新記事
|