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ハードコア丸山@ Re:要町にて憧れの酒場に入りそびれる(08/18) 行っていただいたんですね… と同時に 閉…
2018/08/19
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カテゴリ:喫茶店
ずっと懸案にしている喫茶巡りルートというのがあります。それこそ日本各地に土地ごとのプランを組んでいて、それを実行する機会を常に待ち構えているのであります。しかし、そんな機会は待っているだけではそうそう到来するはずもなく、やはり強い意志と交渉力で勝ち取らねばならぬものなのですが、面倒は後送りにしてしまいがちな性癖が災いしてなかなか実行に結実することはないのです。でもそうしたプランは何も遠隔地にばかり用意している訳でもなくて、半日もあれば行って帰ることの出来そうなものもあったりするのです。ならば目先のそちらを先に片付ければいいではないか、いつまでもあると思うな喫茶店なんてことを普段口走るぐらいなら今すぐにでもやっつけてしまうべきとのご意見はもっともであります。が、しかし、怠惰で吝嗇なぼくにはどうせやるなら一日掛かりで遊べるプランを練り上げてから実行したいと考えてしまうのです。そこで思い付いたのが先日決行したけれど、不調のままに終えるしかなかった酒場放浪記の取りこぼしをついでに攫ってしまうというアイデアでした。日中に東武東上線の志木駅をスタート、志木街道をJR武蔵野線の新座駅と東所沢駅の中央を串ざすように走る志木街道を通って、西武池袋線の清瀬駅まで至るというものです。武蔵野線を通過する付近がほぼこの散歩の中間地帯で、ここまでで約6キロ、計12キロ程度の行程であります。近くはないけれど、途中4軒の喫茶店に寄る予定だから、適度に休息も挟めるし何とかなるだろう。ところが、今年の夏はそうそう甘い考えを許してはくれなかったようです。



 志木駅に到着し、早速歩き始めます。紙で用意した地図上の「純喫茶 ミコノス」は、駅からそう遠くないはずですが、実際に歩いてみると思っているより歩き甲斐があったのでした。この時点で方針を変えることも可能であったはずです。しかし、楽しみにしていたこのお店が閉まっていたことが、そうした冷静さを完膚なきまでにぼくから奪うことになったのです。入りたかった喫茶に肩透かしされた無念と、そこで寛いで改めて地図を精査することで今回のプランを無鉄砲さを見直し機会を逸したのです。



 そこから次の目的のある新座団地までは、場末の呑み屋街などもあり見どころもあったし、いざとなれば逃げ込む店なんかもありました。「CAFE & TANGO にんじん」のある周辺にも団地に寄り添うように何軒かの飲食店があって、これは悪くないななどと呑気に構えてのんびり写真なんぞ撮ったりもしたのです。

 さて、ここから先は透かしばかり距離があります。基本的には志木街道をひたすらに進み続けることになります。ところがここから先には日蔭すらほぼないのであって灼熱の日差しをモロに浴び続けるしかないのであります。途中、一度だけコンビニに立ち寄りましたが、まさにオアシスのような楽園に思われ、再び炎天下に踏み出すのを躊躇ったほどです。それでも視界の先に関越道と武蔵野線の交錯するのを捉えるととりあえずあすこまで行けばという希望が湧いてきました。





 駅でいえば幾分か東所沢駅よりは新座駅が近いだろうか、そんな妙な場所に「みづほ」はありました。しかし、またもややっていません。貼り紙には休業する旨の断り書きがあります。ちゃっかり店内をじっくり眺めてきましたが、その感想はまだ見ぬ方の楽しみを奪うことになりかねぬのでここでは控えさせて頂きたいと思います。ただ、この絶望的な状況に急激な吐き気と目眩に見舞われます。典型的な熱中症の初期症状ですね。でもここで立ち止まっても狂暴な日差しを受け続ける事になり、いつも以上に重く感じられる身体を引き摺るようにして、最後の目当てを目指すしかなかったのです。













 やっていました。「Coffee shop Paris」という何とも場違いな店名ではありますが、ともあれ、ここまで足を運んだ苦労が一挙に吹き飛ぶような喜びでした。一般化するのは好きではないし、かりの欺瞞が混入する事にもなりかねぬので避けたいところですが、この喫茶、純喫茶というものが仮にあるのだとすれば、その原点のような古典とも呼んで良さそうな程の端正さと厳密な計算が施されているように思えるのだ。疲労困憊したいつもよりも虚ろなぼくなどが語り得る店ではなさそうです。とにかく、この環境に一度身を置いてしまうと席を立つのがとんでもなく苦痛に感じられるのが参ってしまう。しかし、強烈な光線の下から突如として薄暗がりの空間に移行したことが、疲労と眩暈も相まって激しい眠気へと転化するのは自明の理なのでありました。さすがにここで寝込んでしまう訳にはいかぬ。うつらうつらと眠りを欲する身体に鞭打ちながら、この地からの離脱方法を模索していると、何のことはない近くの団地―清瀬旭が丘団地というらしい―前から想定していた清瀬駅行きの路線バスが走っているではないか。途端に元気になり、睡魔を振り払い席を立つのでした。

 清瀬駅からは所沢駅を経由して東村山駅に向かいます。元々の予定では余所にも立ち寄るつもりだったのですが、その余力は残っていません。というか、この先も夜の部である酒場放浪記に登場の酒場を巡らねばならず、まだかなりの距離を歩かねばならぬから余計な体力の消耗の余地はないのでした。









 写真を見るまですっかり失念していましたが、駅前のこちら「ゆーもあ」にもお邪魔したのでした。何度も通り過ぎてはいるけれど、ついつい見て見ぬふりを決め込んでいました。店名と看板の能天気さとはそぐわぬ極めて真っ当かつ平凡なごく普通のお店で、普通に喫茶時間を過ごす方にはとても使い勝手の良いお店かと思いわれます。



















 さて、青葉町の酒場に迂回しながら向かう途中に「コーヒーショップ ポイント」がありました。何気ない構えの喫茶ですが、ここが実に良かったのであります。駅からは歩いて15分は要するであろうから、お客となるのは地元の住宅街の住民たちばかりのはずです。わざわざ東村山駅から歩いて訪れるには遠すぎるし、街道からは外れた狭い通り沿いにあり、駐車場も設置されていないようだから車で来るわけにもいきません。やはりお客さんはご近所さんが帰った後は仕事帰りの中年女性が立ち寄るといった使われ方をしているようです。シックで端正な装飾を禁欲的に排した内装は堪らなく素敵なのでありますが、品書などに今風の軽めのロゴで貼り出されていたりするのが少しだけ違和感があります。店内から扉を眺めると「珈琲専門店」の文字がくっきりと浮かび上がり挙がります。逆光をこれ程に効果的に活かすとはなかなかのセンスの持ち主です。アイスコーヒーのお供にはチーズが添えられており、これは面白いサービスです。お替りまで注いで頂きすっかり大好きになってしまいました。






Last updated  2018/08/19 08:30:11 AM
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