テーマ:ル・マン24時間(1)
カテゴリ:モータースポーツ(4輪)
今年のル・マン24時間レースで話題となったが、5月31日に突然発表されたTOYOTA GAZOO RacingのGR010 HYBRIDに対する性能調整・BoP(Balance of Performance)の変更。
大会10日前に急遽義務付けられたBoPでトヨタは最低車両重量を37kg増の1080kgとなった。フェラーリは1040kgから24kg増加して1064kg、キャディラックは1035kgから11kg増となり1046kg、プジョーはまったく増えず1042kg、ポルシェは3kg増の1048kg。 このBoPは、ポルシェに有利、トヨタに勝たせないためのルールと噂された経緯がある。 決勝レースの結果はフェラーリの51号車が342周で優勝。2位は同周回のトヨタは8号車。3位はキャディラック2号車。 西欧の根深い連帯もあり、トヨタは6連覇を逃した。トヨタの連覇は阻止できたが、ポルシェが優勝しなかったので欧州の陰謀は成就しなかった。 有力メーカー復帰、重いハンディも響く 「そこまでして勝たせたいのか」 2023年6月12日 東京新聞 【ルマン=谷悠己】 … (略) … 3人のドライバーが交代して周回数を競うレースは10日午後4時(日本時間同11時)にスタート。トヨタ勢では、小林可夢偉選手(36)が運転する7号車が夜間に下位クラス車両と接触して車体を損傷し、無念のリタイアとなった。 夜明けからは8号車が一時首位に立つなどフェラーリ51号車との一騎打ちを演じたが、残り2時間を切ったところで交代したばかりの平川選手がクラッシュ。車体整備で時間をロスしたが、最後は1分21秒差まで追い上げた。3位にはキャデラックの2号車が入った。 創設100周年の今大会は最高峰クラスから撤退していた多くの有力メーカーが復帰。トヨタにとっては大会直前に出場車間の戦力均衡化を目的とする「性能調整」で重いハンディを課されたことも響いた。平川選手はレース後の記者会見で「自分にミスが出た。もっと強くなって戻ってきたい」とリベンジを誓った。 ― 引用終り ― ヨーロッパのギルド的連携に、日本はモータースポーツ分野でも様々なところで直面している。ホンダが連勝を続ければF2シリーズはいったん途切れ、F1は車両規定の大幅な変更が行われる。 ルールに忠実にみえるドイツだって、VWをはじめ各自動車メーカーが大規模なディーゼル不正を行ったばかりだ。日本排除のディーゼル中心のすすめは潰え、EUはEV中心に転換した。 100周年のル・マン24時間にワークス3台体制で挑むも 優勝戦線脱落「希望が打ち砕かれた」 Rachit Thukral 2023年6月11日 MOTORSPORT.COM 今年で100周年を迎えたル・マン24時間レース。ハイパーカークラスへ参戦するポルシェは、ワークスチームとして3台、カスタマーチームも入れれば4台のLMDhマシン『963』を投入したが、日曜日の昼前の時点で全車が事実上優勝争いから脱落した。そうした状況を受けてポルシェ陣営は、ル・マンでの「夢は破れた」と語った。 レースは21時間半を経過した時点で、ポルシェ勢最上位は首位51号車フェラーリから6周遅れの5番手を走る5号車963。夜間セッションでセンサートラブルと冷却水漏れが発生し、修復により23分をタイムロスしたことで、大きく遅れることになってしまった。 また朝方まで4番手をキャデラックと争っていた6号車963は、バックマーカーを抜く際にコースオフ。レースに復帰することはできたものの、ガレージで40分以上の修復作業を強いられることとなった。 ル・マンに追加エントリーとなった75号車963は、夜間セッションでマシントラブルが発生。テルトルルージュのイン側にマシンを止め、ハイパーカークラスで初のリタイアとなった。 またカスタマー仕様の963を使用するJOTAの38号車は、土曜日の夕方に一時レースをリードしたものの、2度のアクシデントに見舞われピットに入ったままとなっている。 ポルシェの通算20回目のル・マン総合優勝という望みは、まだ2時間半残っているものの完全に絶たれたように見える。 ー 引用終り ー
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最終更新日
2023年06月21日 06時00分12秒
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