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2008.03.16
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カテゴリ:アメリカ映画

 1930年製作。マレーネ・ディートリッヒは『情婦』の印象が未だに強いですが、名女優であることを実感する名作。
みなぎる強さと、儚げに微笑む口元。張り詰めた気持ちを解いたとたんに、崩れ落ちる気丈さ。そして美しい。

 幾つもの恋をしてきた、外人部隊の色事師トムと酒場の歌手アミーは、モロッコで出会いひと目で恋に落ちる。しかし、浮気心を知ったトムの情婦が、彼を暗殺しようとして失敗。この一件でトムはサハラの前線に送られることとなるのだが・・・。

 愛する人に出会っても、別れを重ねてきた二人は臆病で、深入りすることができません。最後の最後に逃げ出してしまう。
命がけで戦地へ向かうトムは、彼女にさよならを告げるしかなく、失意のアミーはフランスの富豪ベシス氏の求婚を承諾してしまうのです。
このさよならの仕方が洒落ていますね~。
アミーの楽屋の鏡に口紅で「気が変わった。元気で」そう残して立ち去るのです。
後の映画にも脈々と受け継がれる‘鏡&口紅’。これはこの作品が始まりでしょうか。年代を考えるとそうかもしれませんね。
この台詞、Changed mindは、後半アミーの台詞にも繋がっていくのが粋です。
バーで再会し、トムが「あの富豪と結婚するのか」と聞くと、アミーは答えます。
「I don't change my mind」
傷つけられた言葉でかえす、ささやかなあてつけ。ふたりはまた素直になれず別れを選んでしまうのです。

ラスト、この愛こそ失いたくない本物だと気づいたアミーが、意を決して選ぶ道は、砂漠のように壮大な恋慕と、浪漫でいっぱい。
兵隊たちの後を追いかける現地の女に混じって、ヒールを脱ぎ捨て、砂漠の中を追いかけていく気丈な後姿!最高に格好いい女の後姿がありました。

morocco.jpg 260744734ba8fe73b6.jpg


モロッコということもあり、全体がエキゾチックなムード。音楽もそう、恋もそう。
その中で、一級の美男美女が繰り広げる恋愛模様はとても好みで、好きな一本となりました。
アドルフ・マンジュー演じる、アミーにほれ込んだ富豪の台詞も印象的。
「願いは愛する人の幸せ」 
こんなキザで無償の愛を与える大富豪に愛されて、アミーは幸せですね~。
冒頭で歌声を披露する妖艶なマレーネ・ディートリッヒも見所。男たちを一瞬で虜にする美しさです。
男装して煙草を燻らし、次には大胆な脚線美を披露しています。
歌があまりうまくないのはご愛嬌。




 監督  ジョセフ・フォン・スタンバーグ
 原作  ベノ・ヴィグニー
 脚本  ジュールス・ファースマン
 撮影  リー・ガームス
 出演  ゲイリー・クーパー  アドルフ・マンジュー  マレーネ・ディートリッヒ
      ウルリッヒ・ハウプト
(モノクロ/92分/MOROCCO)







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Last updated  2009.10.20 17:44:08
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