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オフミの温泉メロディ

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May 23, 2006
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このアルバムが出たての頃、仲間とワイワイやりながら聴いていたことを鮮明に覚えています。

「ギランが抜けたあと新しいボーカル入ったんだけど、全然ダメなんだってよ」
「そういえばパワーねえなあこいつ」
「デビッドじゃカバーデキンてか」
「一曲目はなかなかイイよな・・ギターとか。でもその後が詰まらなくないか?」
「ベースラインが単調だな~」
「ユーフールなんとかは結構好きだな」
 
 ま、均していえば、相当に不評だったのです。
仲間の、2期の鋭さとスピードに慣れきった耳には、この新しいサウンドにすんなりと気持ちを切り替えることはできなかったのでしょう。

 当時のライナーノーツもかなり勉強不足で「デヴィッドのハイトーンシャウトが素晴らしい」・・ってそりゃグレンだろう(笑)。

 このアルバムはしかしその後爆発的なヒットとなり、タイトル曲BURNはパープルの代表曲とまで言われるようになりました。

 それでも私はなかば原理的な2期の心棒者であり続けました。
そして3期、4期のソウル寄りのサウンド、デビカバの鈍器のようなボイス、ライブで演奏する2期のナンバーの手抜きの酷さ、こうしたことに腹を立て続けていたのです。

 私の「不平のポイント」は以下の2つに集約されます。
 1. 2期に比べ、3期のメンバーは実力が劣る(と、思われて仕方がない)。
 2. ソウル、ファンクならパープルでない他のバンドでやってくれ。
 パープルのソウルなんて、山の中の旅館で刺身を出されるのと同じだ。

 とまあ、こんな感じ(笑)。

 だから1984年に2期のパープルが再結成したと聞いたときには小躍りして喜んだものでした。
 しかし、新譜「PERFECT STRANGER」を買い、ジャケットを開けるのももどかしくレコードに針を落とすと・・・。

「あ~れ~~~!」

 なんだこの衰えたサウンドは!!

 再結成パープルの音は、ボーカルも、ドラムも、ベースも曲そのものも、3期、4期よりはるかに見劣りのするものだったのでした。

その後は・・、今度こそ、今度こその繰り返しで、しまいには期待する気力もうせてしまった、とこういう按配です。

 それでもパープルを好きなのは自分でも不思議になるくらいですが、やはり初めて「IN ROCK」を聴き惚れ込んだことが強力な「刷り込み」となって私の中に残っているのでしょう。

 今の自分は、やっぱり2期の全盛期はサイコーと思うものの、3期も4期もかなり好きになっています。

 特にトミーボーリンを再認識してから4期の「COME TASTE THE BAND」は私の大のお気に入りになったし、3期の駄作といわれた「STORMBRINGER」も実は極めて味わい深い作品であることが理解できています。

 私にとって,もっとも開発が遅れていたのがこの「BURN」でした。ミョーにファンクでミョーにロックなところが気に入らず、あまりリキを入れて聴いてこなかったのですが・・。
 今回、まっさらな気持ちでもういっぺん聴いてみようと思います。

では一曲づつコメントを。

1.Burn

 もはやコメント不要。といいつつ・・(笑)。
 イアンペイスが凄いテンションです。このようにAメロから激しいフィルインをかぶせるドラムがあるでしょうか。きわめて異色です。これは初期デビカバのパンチのなさをカバーするための工夫だったのではなかろうかとも思いますが。
 グレンのベースがベーシックすぎてつまりません。
 この曲がここまでウケたのは、リッチーのギターソロがHIGHWAYSTARとまったく同様に、わかりやすさとハイテクを両立させたフレーズの流れを構築しえたところが大きいのではないでしょうか。
 それに続くジョンロードのキーボードソロも呼応するようなフレーズを入れ、「ザ・様式美」の勘所を見事に押さえました。

2.Might Just Take Your Life

 3期のライブで必ずこの曲をやるのがどうにも不満だった。
 「なんでこんなヌルい曲やるかな~」という感じだった。
 いま聴くとなかなかいいです。
 ただ、こういう曲だとイアンペイスのドラムの美点が出てこないんだよな~。とボヤキ。

3.Lay Down, Stay Down

 パワフル、ソウルフル、これも今聴くとなかなか。
 ペイスもかなりガンバっています。デビカバ、グレンの二人を入れた狙いは、まさこういう曲をやるところにあったのかな。「俺は今ゴキゲンに弾いてるゼ!」というギターソロですな。
 Lay down~というところのルーズなコーラスがいい感じ。

4.Sail Away

 この曲はモロ、グレンの趣味だろう。
 黒っぽいHR、これはよろしいぞ。
 しかし聴き進んでいくと、リッチーの悩みもわかってくるような気もします。
 こういうファンクのビートでギンギンに弾けるヒトじゃないんだよね。ジェフベックと違って。フレーズがのびたラーメンみたいです。
 キーボソロの音色がチト気持ち悪い。

5.You Fool No One

 非常にイキのいいナンバーです。
 ライブのときドラムソロに移行するのもこの曲から。
 2期「紫の肖像」に、この曲にクリソツなのがあったよね。
 焼き直しミエミエですが、さすがこっちのほうが数段ブラッシュアップされています。 この曲みんなで聴いていたとき、ギターソロの場面での仲間の「O」の感想がおかしかった。
  
 グレン「ベンベンベンベンベケベンベンベンベンベンベンベンベンベケベン・・」

 友人O「このベース、オトが上がってくんだか下がってくんだかわかんね~」

 ・・まあ、当時、全員、こんなレベルでした(笑)。
 映像でみると、グレンはAメロからのややこしいフレーズをゆうゆう弾きながら歌っているのだから大したものです。しかも3連符もビシッと決まっています。

6.What's Goin'on Here
 
 これも悪くない。なんだ、やっぱ結構いい曲が並んでいたのです。
 ジョンロードも「らしさ」を出そうと懸命であります。ベースのンペンペンという音がいい感じ。

7.Mistreated

 当時、まさかパープルがこのようなブルースをやるとは思わなんだです。
 デビカバは声の出し方とか節回しとか、まだ新人なのでちょっとエグさがあります。この曲はレインボウでもよくライブでやるんですが、正直好きじゃないです。
 リッチーはやっぱりブルースギターではない。
 いつものリッチーであり、その取り合わせが新しいといえば新しい。

8."A"200

 中近東風のメロディーが延々と続きます。
 砂漠の中を隊列が歩いているイメージか?
 リアルタイムでは非難ごうごうでした。
 このままだと駄作ですが、もう少しアレンジを変えたらヒープのようになったかもしれませんね。
 リッチーのソロはかなりよろしい。

評価は★★★★。

【Rock/Pops:テ】 ディープ・パープルDeep Purple / Burn (w/Bonus Tracks) (CD)(Aポイント付)






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最終更新日  Dec 25, 2010 12:12:00 PM
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