オフミの温泉メロディ

　「ハイウェイ・スター」「スモーク・オン・ザ・ウォーター」「レイジー」「スペーストラッキン」など人気曲が詰め込まれた、「まんまベストアルバム状態」の超名盤です。

　そのせいで「メイビー・アイム・ア・レオ」と「ピクチャー・オブ・ホーム」はまるで捨て曲のような扱いですが、少なくとも「ピクチャー～」の方は、見所のある曲だと思います。

　パープルの、というよりハードロックの代表曲である「ハイウェイ・スター」のあとに「レオ」というのがさすがにちょっと脱力で、これがこのアルバムの悔やまれる点であります（誰も指摘した人はいませんが）。

　かと言って、これ以外の順番もなかなか考えにくいですね。

　当時は曲の長さも考慮しながらABの二面の順番を考える必要があったんだから。
　今CDというだけで自由に考えると？

　１．ハイウェイ・スター
　２．スペース・トラッキン
　３．レイジー
　４．ピクチャー･オブ･ホーム
　５．スモーク・オン・ザ・ウォーター
　６．メイビー・アイム・ア・レオ
　７．ネバー・ビフォア
　という案はどうでしょうか？

　とりあえず始めの三曲でノックアウトし、最後はちょぴっと後味よく締めるという・・。

誰かに「イン・ロック」とどちらを先に聴いてみようと尋ねられたら、「ケチらないで両方聴いて下され」と私は申し上げるしかないです。
このアルバムは、ジャケットのデザインも最高！！
★★★★★

1. Highway Star
　
　ハードロックの「ハ」も知らない人に悟らせるには、この曲を聴かせるに限ります。
　これを２、３回聴いて何も感じないようだったら、HRとご縁がないと思っていただきましょうか・・。
　イントロからハイフレットで心地よく♪ペンペロペロ～とかき鳴らすベースに座布団一枚！　ベースラインが始終良し！
　ペイスのドラム、小癪！
　曲とイアン・ギランのボーカルのマッチングも最高！
　ギターソロのフレーズ、究極！
　ジョンロードのキーボ、最適！！
　ロック史上、ここまでメロ、リズム、サウンド、メンバーの適性が最高度に噛み合った曲があったでしょうか？

2. Maybe I'm a Leo

　この曲だけイマイチですね～。なんでこの曲を最高のナンバーの直下に置きますかね～。

3. Pictures of Home

　この曲には一期パープルのアートな香りがします。
　ロジャーのベースソロもバロックな味わいで素晴らしいです。

4. Never Before

　初めて聴いたときはどこがいいの？と思ったが、聴いているうちにどんどん良くなって来ます。キメが楽しく、サビのメロが美しいです。

5. Smoke on the Water

　本来の力以上に人気が出てしまった曲です。
　いくらなんでもここまで名曲という評価を得ようとは、メンバーもビックリという感じでしょう。
　三期以後、ライブのこの曲ではイントロの途中でキーを上げますが、これはイモの極地だと思います。この曲はこのスピードで単調さを我慢しながら演奏することに凄みが出るのであります。
ギターソロのフレーズ、そしてそのﾊﾞｯｸのベースランニングがとてもイカしています。
この曲をコピーする方はここのベース、オクターブだけで処理せず、ぜひきちんとランしてください。
　
6. Lazy

　こんな風にブルースをハードにした曲はなかったと思います。
これも若いときから好きだった訳ではありません（若いときはブルースが苦手で・・）。ここではロジャーのベースのバックングとジョンのキーボが非常に光っています。

7. Space Truckin'

　「宇宙のトラック野郎」ですね。
　私はこのナンバーが非常に好きです。やっぱりHRはリフがカッコ良くないと。
　エンディングのドラムの気の利いていること！！無論、ギランのシャウトはマスト。
　パープルの魅力がこの曲にギュッと濃縮されている、そんな感じです。
　メカニカルでスペーシーなところ、「ファイアーボール」と親戚という感触もあります。


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