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オフミの温泉メロディ

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Jan 27, 2008
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テーマ:洋楽(3286)
極上サウンドのブルース入門盤 FROM THE CRADLE/ERIC CLAPTON

人生半ばすぎてブルースに目覚めた。
というかブルースの効用に目覚めました。

仕事から帰ってきてすぐは、なにか神経が高ぶっていて、直ちにでもオフの気分に切り替えたいところ。
以前の私は、まず小さい缶ビールをきゅう~っとやっていました。
これは健康に悪いです。
そこで渋い麦茶を飲みながらブルースを聴くことにしました。
すると、みるみる副交感神経が優勢になって、心身ともに落ち着きモードになるのが自覚されます。

これまでブルースという音楽が好きだった訳ではありません。
(これまでのアルバム紹介を見ての通り。)
今回はエリック・クラプトンがブリッジ役になってブルースを聴きこむことになりました。

いまお気に入りのアルバムはFROM THE CRADLE。

全曲、ブルースのカバーです。こういうのを、よほどやりたかったに違いありません。
クラプトン、セッションマンを厳選し、最高の環境でブルースに没頭しています。
その気迫とあふれ出るギターのインスピレーションは物凄いものがあります。

さらに禁欲的なまでに変化のないジム・ケルトナーのドラムは音色だけで聴かせてしまいます。
ピアノやホーンセクションなどの入り方も絶妙で、演奏に関しては本当に最高に渋く決まりました。

1. BLUES BEFORE SUNRISE
2. THIRD DEGREE
3. RECONSIDER BABY
4. HOOCHIE COOCHIE MAN
5. FIVE LONG YEARS
6. I'M TORE DOWN
7. HOW LONG BLUES
8. GOIN' AWY BABY
9. BLUES LEAVE ME ALONE
10. SINNER'S PRAYER
11. MOTHERLESS CHILD
12. IF HURTS MI TOO
13. SOMEDAY AFTER A WHILE
14. STANDIN' ROUND CRYING
15. DRIFTIN'
16. GROANING THE BLUES

1. この曲は相当古いです。1934年(!)リロイ・カーの作品。
オリジナルでのギターはスクラッパー・ブラックウェルという人らしいです。

I have the blues before sunshine
tears drowing in my eyes
I have to leave leave you baby

君のもとから去らなければならないよ、そのことを考えて夜明け前に憂鬱になっているという内容です。ところでtears drowingではどうも意味が通じないのですが、どういう用法なのかなあ。drowning(溺死させる)では次のinがつながらないし・・。
まっ、所詮ブルースのヨタ歌詞だから細かいところはどうでもいいですか。

ぎゅい~んとうねるギター、スカッと歯切れのいいスネア、これはイイ!
と肯いた瞬間、恐ろしく割れたクラプトンのボーカル。はじめヘッドホンの接触が悪いのかと思いました。
ちょっと力みすぎではないか。ナマ声に戻ったときとの落差が大きすぎて、この歌い方、あまり好きではないのであります。

2.
これは渋いスローなナンバーです。
「THIRD DEGREE」とは「三等級犯」というような意味らしいです。
金も力もない男が、軽い犯罪でしょっぴかれて、ついでにあらゆる犯罪の濡れ衣をきせられてしまうという悲哀を歌いました。

エディ・ボイド1953年作品。

歌い方も1.と比べて自然体に戻っており、これでいいんだよ、と一人ごちてしまいます。
ケルトナーのドラムのシュタスタタ・・というブラシワークは匠の技です。
ナチュラルなトーンのギターとかけあうクリス・ステイントンのピアノのプレイがこれまた渋いです。

3.ノリのいい軽いシャッフルのブルースナンバー。
ローウェル・フルソン1954年作品。プレスリーもカヴァーしています。

もう一度考え直して(reconsider)くれないか、もう少しだけ、時間をかけようじゃないか,という未練たらたらブルース。

またまたギターの音色が変化。今度は非常にパキパキした音です。ギターワーク全開。

4.マディ・ウォーターズの生んだ超有名曲。
1954年。
ストーンズやポール・ロジャースもカヴァーしています。
よくこんな面白いキメを考えたものです。
ボートノイのハーモニカが引き締まったような、ユルいような不思議なノリをかもし出しています。
フーチー・クーチー・マンというのがいったい何者なのかと思っていたら、ここに目からウロコの解説がありました。そうだったのか!でも直接は引用しにくいから

http://www.fujiura.com/fgod/songs/hoochiecoochieman.htm

5.これもエディ・ボイド作品。
CDの解説にもあったが、デレドミのHave You Ever Loved A Woman?によく似ています。

俺は製鉄工場で彼女のために5年間働き詰めだったのに彼女は俺を追い出しやがった!という恨み節であります。

クラプトンはその怒りをギターに載せました。
こんなベタなブルースで・・30キロ制限の細道を100キロでぶっ飛ばすような傍若無人なプレイです。
トーンはクラプトンが最も多用する、ハイテンションでツヤのある音色。こりゃ誰もついてこれません、唖然とするのみ。

6.
フレディ・キング1961年作品。
BBキング、アルバート・キングと並び3大キングの一人ですね。

絶妙のグルーブを感じるシャッフルナンバー。
スネアのシャラッとした音色が美味いです。デイヴ・ブロンズのベースはシンプルながらスタッカートがほどよく効き、モリモリ感が楽しめます。

7.
リロイ・カー1928年作品。
いいなあ。温泉気分。
ザ・バンドとかがやりそうなナンバーです。
ここでのドラムは、リッチー・ヘイワードのプレイを被せているらしいです。本当に隠し味という感じですが。

8.
ジミー・ロジャース1950年作品。
これもまた堅固なグルーブを感じさせるナンバー。
軽快なハーモニカを楽しみますか。

9.ジミー・ロジャース1954年作品。
こういうゆるーいノリのケルトナーのドラムって嵌まりますー。
歌詞がちょいと変わってます。

The blues,blues tryin' to drive me away from home
And the blues so bad he's followed me all day long

ブルースが俺を家から追い出そうとしている
そしてこの悪玉のブルースは俺につきまとっている

10.ミステリアスなイントロ。「夜」っぽい曲だ。
罪を犯した男が神に祈り、救いを求める。
ローウェル・フルソン1950年作品。

11.
この曲の出所は明らかでないですが、CSN&Yかっとツッコミを入れたくなる爽やか曲。

でも中身は暗いです。放蕩な母親を持った子供の嘆き。

この曲のみ毛色が大幅に違います。
これまで10曲もねっとりしたブルースが続いたので、曲調としてはここで一服の清涼剤ということでしょうか。

12.エルモア・ジェイムス1957年作品。
再びブルース全開。
イントロを聴いただけでハッピーな気持ちになります。
スライドギターの悦楽感、これまた極上のとろみ湯に入っている境地。
♪all wrong with you~のところのメロディがすごく好きです。

ただしこれも歌詞はけっしてハッピーではないです。嫉妬で気がふれそうな男の話。

13.◎!!
フレディ・キング1962年作品。
全体にノリノリのクラプトンですが、そのなかでも最も精彩を感じるのがこのナンバー。

ピアノやホーンセクションも実にゴキゲンな盛り上がりを演出してくれます。
手数の極端に少ないケルトナーがロールをバカバカッとやると、オーッという雰囲気になるから不思議です。

14.
マディ・ウォーターズ1952年作品。
おー、ネイティブでも♪べいびい~と発音するんですね。知らなんだ。
最後の歌詞がおもろい。
You were just sweeter than an apple on a tree

そころが、いまや物騒な男たちに囲まれていい気になっているので俺は近寄ることもできずに立ち尽くしてめそめそと泣いてるってワケだベイビー。


15.
チャールズ・ブラウン1945年作品。
アンプラグドな最高に渋い曲。

僕の全部を君にあげている、君は優しい子だったけど全然誠実じゃない

こういうパターンが多いな・・ここまでの曲の相手の女を振り返ると
1.5.12.15.裏切り
3.6.8.気まぐれ
11.14.放蕩
ブルースに出てくる女は放蕩だったり裏切ったり、悪い奴ばっかりです。ホントに。

16.
オーティス・ラッシュ1957年作品。
GROANING THE BLUES・・邦題は「唸り節」?!
もう恋焦がれて焦がれて、ストーカー手前になっている(オイオイ)男の歌。
このナンバーもクラプトンの全開ギターが楽しめる。クラプトンて、こんなに弾きまくる人でしたっけ?ポップな曲ではほとんど好々爺でいるのに、ブルースになると人が変わります。でも特にギタリストにはたまらんでしょうね。








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最終更新日  Dec 23, 2010 01:51:25 PM
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Re:極上サウンドのブルース入門盤 FROM THE CRADLE/ERIC CLAPTON その2(01/27)   ますお3 さん
しぶいす クラプトン
knock on the heaven でしたっけ

あれ最高す (Jan 29, 2008 09:05:28 PM)

Re[1]:極上サウンドのブルース入門盤 FROM THE CRADLE/ERIC CLAPTON その2(01/27)   杜のオフミ さん
ますお3さん
>しぶいす クラプトン
>knock on the heaven でしたっけ

>あれ最高す
このアルバムはとくに渋渋渋です。

KNOCKIN' ON HEAVEN'S DOORというディランの曲をクラプトンがカバーしているのでしょうか。
まだ聴いていないかもしれません。

クラプトンオリジナルではTEARS IN HEAVENという名曲がありますね。あれはまさに涙ものです。

-----
(Jan 31, 2008 05:56:32 AM)

CHRONICLESはいかがですか。   araiguma321 さん
>クラプトンオリジナルではTEARS IN HEAVENという名曲がありますね。あれはまさに涙ものです。

最近、聴いてませんでしたが、私も大好きです。CHRONICLESでは心身、ほぐれました。
でも実は、layla、Sunshine of your love、Crossroadsで、元気になります。 (Feb 2, 2008 08:25:00 PM)

Re:CHRONICLESはいかがですか。(01/27)   杜のオフミ さん
araiguma321さん
>>クラプトンオリジナルではTEARS IN HEAVENという名曲がありますね。あれはまさに涙ものです。
>>
>最近、聴いてませんでしたが、私も大好きです。CHRONICLESでは心身、ほぐれました。
>でも実は、layla、Sunshine of your love、Crossroadsで、元気になります。
-----
クラプトンの曲は、レンジが広いので、元気になりたいとき、ほぐれたいとき、しんみりしたいとき、それぞれに特効薬がありますよね。laylaなんていったいどうやって作ったのかと思うような曲です。 (Feb 3, 2008 06:42:07 AM)


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