カテゴリ:江戸・東京
寒い時期は、博物館などの室内催し物に足が向く。六本木ヒルズ森タワーで開催されている歌川国芳展に出かけた。52Fアートギャラリーでの浮世絵鑑賞と隣接する展望室(東京シティビュー)とがセットになっている企画である。高さ238mの森タワーは、2003年に完成した六本木ヒルズ族が働く空間。 風景画からお化け画まで幅広いジャンルを描く歌川国芳は、とにかくオモシロイのだ。そしてスゴイ。過去最大規模の展示数420点だという没後150年展が、昨年の12月17日から始まっている。150年前と言えば1861年(文久元年)。この数字を巡る話題作が「東都御厩川岸之図」である。 御厩河岸(おんまやがし)には、隅田川の蔵前付近で、浅草御蔵(米倉)が建ち並んでいた。従って、運送のために「御厩河岸の渡し」があった。この渡しは庶民も大いに利用しため、傘貸し商売もあったようだ。現在、舟渡し場には若草色の厩橋が架かっている。橋長151m×幅22mの三連アーチ橋。 国芳展示会場が52Fの展望フロアに位置しているため、鑑賞後は海抜250mの展望室で東京を眺望できる。東京湾や富士山を眺めてのコーヒーは格別だ。更に、風が弱ければ屋上(スカイデッキ)に出て、風に吹かれて360゜の眼下の景色を楽しめる。但し、天気予報を確認して出かけよう。
写真-1 東京タワーから西側約1.5kmに建つ六本木ヒルズ森タワービル。地上54階高さ238m。[ポストカードより]
写真-2 国芳・東都御厩川岸之図。3本抱えている人の傘に注目。貸傘番号と本人死去西暦年が合致している。[ポストカードより]
写真-3 隅田川に架かる厩橋。台東区蔵前と隅田区本所を結ぶ長さ151mの三連アーチ橋。 写真-4 海抜250mの眺望を楽しめる東京シティービュー。風が弱ければ屋上からも眺める事が出来る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年01月15日 09時14分10秒
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