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カテゴリ:POETRY
3丁目のタバコ屋さんの角を曲がった ラーメン屋の入り口で クマのヘンドリックが 泣いていた しかもガラスの自動扉に挟まって 動けないでいたのだ ヘンドリックの太ったお腹が ぎゅーっとヘッコンで 痛そうだった 何してしてるんだよ? 見ればわかるだろ! ヘンドリックは声を張り上げた ドアに挟まってんだよ! お腹へっこめれば 出れんじゃねーのか? ムリだよ!(><;) ムリなことあるもんか 本人がムリだって言ってんだから ムリなんだよ! о(><*)о ぼくはヘンドリックの手をギューっと 引っ張った 痛いだろ! ガマンしろ!男だろ! 夕方の 帰宅ラッシュの時間 夕日ヶ丘の駅の 改札口から ダっと人の波が押し出される ママ!クマさんがドアに挟まってるよ! 5歳くらいの女の子が 母親の手を引っ張った 見ちゃいけません・・ そりゃそうだ 刃物を振り回しながら 自動扉に挟まってるクマなんか見たらトラウマだ よし もう少しだ! ・・んーん о(><+)о スポンっ!! ヘンドリックの大きなお腹が弾けた瞬間 ぼくらは歩道に投げ出された 彼はエビ反りになって 顔面からアスファルトにめり込む 手にしていた 包丁は右手にしっかりと握ったまま ヘンドリックは 1ヶ月ほど前から このラーメン屋さんでアルバイトを始めたのだ 怒られてばかりなので 定休日のこの日 こっそりと包丁さばきの練習に来たというわけだ 間が抜けているが 彼にしては感心なところもある 救急車呼んでくれ! 大袈裟だな 包丁なら俺が教えてやるのに お前に教わるくらいなら 死んだほうがマシだ! バカ言え ぼくはハンカチで ヘンドリックの血のついた顔を 拭ってやった まったく バカなやつさ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 29, 2009 09:53:07 PM
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