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gamzattiさん

バレエ・ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、舞台大好き!

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2009.02.04
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カテゴリ:記紀とその時代
奈良の西ノ京、唐招提寺の近くに
「尼ヶ辻」という近鉄の駅があります。
ここには、垂仁天皇の古墳があります。
外濠もけっこう広く、古墳には木々が青々としげり、
鳥たちのパラダイスとなっております。

去年のゴールデンウィークに奈良を旅した際、
朝早く薬師寺に行き、唐招提寺、そして古墳のあたりをゆっくり歩いて、
尼ヶ辻から秋篠寺へとまわりました。

このときは、まさか古事記にはまるなどとはつゆも思わず。
でも、
古事記にあった、この垂仁天皇の項に引き込まれてしまいました。

天皇は、サホヒコの妹のサホヒメをお后に迎えます。
(古事記では「沙本」と書いてサホと読ませていますが、
 尼ヶ辻のあたりは佐保路といいますから、
 佐保のあたりの有力者ということでしょうか)

サホヒコは、嫁ぐ妹に問いかけます。
「夫と兄と、どっちが大事だ?」
ヒメは「お兄様が大事よ」と答えます。
すると兄は、
「お前が本当に私を大事と思うならば、
 私とお前とで、天下をとろうじゃないか」
と言って、よく鍛えた小刀を妹に授ける。
そして
「この小刀をもって、寝ている天皇を刺し殺せ」
と迫るのでした。

もちろん天皇は、こんな策謀など知らない。
あるとき天皇は、后のサホヒメの膝枕で、
いい気持ちで眠っておりました。

ここで后は隠し持っていた小刀を握り、
天皇の首を刺そうと三たび振りかざします。
でも
天皇のことを思うと忍びなく、
首など刺すことはできずに、涙があふれ出るのでした。

すると天皇が目を覚まし、起き上がって言いました。

「今、不思議な夢を見た。お前の実家のほうから
 雨雲がやってきて降り始め、私の顔に雨粒がかかるんだ。
 そして錦の模様の小さなヘビが、私の首にまとわりついた。
 こんな夢は、何かの兆候だろうか?」

ここに至り、后はもうこれまでと観念し、
天皇にいきさつを白状したのです。
「兄から面と向かって『どっちが大事か』と言われて、
 思わず兄だと答えてしまったんです・・・」

「すんでのところで、騙されるところだった」
天皇は、すぐさまサホヒコを撃ち取りに行きました。

サホヒメは、兄のことを思うと耐えられず、
天皇のもとを離れ、
兄がたてこもっている急造の城砦の中に入っていきました。

このとき、彼女は身ごもっていました。
后を愛して3年、そして自分の子を身ごもっているならなおのこと、
天皇は彼女のことをあきらめられません。
それで、
一気に攻め滅ぼすことをしませんでした。
そうこうするうちに、后は出産します。

后は生まれた子どもを砦の外に出して言いました。
「もしこの子をご自分の子だと思ってくださるなら
 どうぞお受け取りください」

天皇も言います。
「お前の兄のことは憎いが、それでもお前のことが、いとしくてたまらないんだ!」

ですから、まだ后奪回をあきらめません。
兵士の中から俊敏で力のある者をえりすぐり、命令します。
「子どもを連れてくるときに、母親も奪って来い。
 髪の毛でも腕でも、手にかかったものをつかんで引き出してこい!」

でも。
后はそんな天皇の気持ちを痛いほどわかっていました。
それで、まず髪の毛をすべて剃り落とし、その髪をかつらにして頭を覆い、
着る物には酒をかけて腐らせて、弱くなった衣服をまた着込みました。
腕にもぼろぼろにした紐(玉の緒)をぐるぐると巻きつけました。

このようにして、后は子どもを抱き、
その子どもを砦の外に差し出しました。

手はずどおり、特殊部隊の兵士たちは子どもを手にすると、
すぐさま母親をもつかまえようとします。
しかし、
髪の毛をとればするっと落ちてしまうし、
手をとっても紐がちぎれてしまうばかり。
着る物も、触れれば破れ、どうしても母親をつかみきれぬまま、
兵士達は子どもだけを連れて自陣に戻りました。

彼らの報告を受け、
天皇はとても悔み恨みました。

天皇は砦の中の后に呼びかけます。
「子どもの名前は母親がつけるものだ。この子をなんと呼べばいい?」
「この砦は炎に包まれます。この子は炎(ほむら)にちなみ、
 ホムチワケと名づけましょう」
「母親がいないのに、どうやって育てればいいんだ?」
「乳母や産湯の係りを決めれば、ちゃんと育ちますよ」
「お前がしっかりと結んだ私の下帯は、どうすればいいんだ?」
「いい人がいますから、その人たちをお召しなさい」

后は、天皇の嫁の世話までして、
兄のサホヒコが討たれると、砦の中で自害しました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

うーん、
こういう凛とした女性は、時代劇には欠かせませんね。
寝所に隠し持った小刀をチャンスとばかり振りかざしながら、
ひとつも疑いなく安らかに眠っている寝顔がいとしくて、
「できない。私には、できない・・・」と小刀取り落とし、
よよと泣き崩れるのは、時代劇の王道です。

生まれた家と嫁いだ家のはざまで苦しむ女は、
1500年も前からいた、というわけで、
このDNAはおいそれとなくならないでしょうねー。

その上、
母親から父親に託された子どもホムチワケは、
ずーっと言葉を発しなかったというんですよ。

そのことも含め、
后亡き後の天皇の心情を、明日、また書きますね。

*垂仁天皇は、第11代の天皇ですが、年代は不詳です。
 古事記の記述をある程度信用すれば、1500年前くらいかなー。

 
 











Last updated  2009.02.04 23:34:25
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