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カテゴリ:ものかきの呟き
悲しいというか、非常に大きな喪失感がある。
佐藤慶は昨日、「就職戦線異状なし」で、 Fテレビの役員役で出ていたところを観たばかりだったこともあり、 なおさらである。 あのヘビのようなまなざしが好きだった。 いろいろ代表作はあるが、 私は十数年前の単発テレビドラマで、 書けなくなった小説家が若い作家志望の男をゴーストライターにする話が とても好きだった。 自分の地位を守るために、若い才能を喰らい尽くしているようでいて、 実は……というオチが救いになるほど、 その「ヘビのようなまなざし」と「見下したような笑いを浮かべる口元」が 最後の最後まで不気味だった。 (ゴーストライターでは満足できなくなる若い作家志望の男は、 たしか益岡徹だったと記憶する) 北林谷栄も、4月29日に亡くなっていたとのこと。 彼女が98歳だったということに、まず驚いてしまった。 若いころからおばあさん役が多かった北林だが、 今は「となりのトトロ」のおばあちゃん役が一番有名かもしれない。 いい役者が次々鬼籍に入ってしまう。 まだ二人の死を事実として受け入れていない自分がいる。 合掌 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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