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テーマ:パーキンソン病(108)
カテゴリ:健康
昨日、私の誕生日にある友人が上のような豪華な小さな胡蝶蘭を送ってくれた。彼は渋谷で長年学生や若者向けの食堂「青春の館」を経営していたが数年前からパーキンソン病と重症心臓病に悩まされていた。パーキンソン病と言えば個人差はあるが一般的には次第に歩けなくなり食事も食べられなくなっていく難病である。彼は医師からその診断を受けた時から内服薬を服用しながら自分に合った整体やリハビリをあちこち探して実行した。パーキンソン病だけで重病なのに追い打ちをかけるように重い心臓病にかかってしまった。心不全の程度を示すBNPが正常値の何十倍もの値になったとのことである。瀕死の重症で病院のベッドに横たわりながら電話をくれたことがあるが息が苦しく声もたどたどしくていよいよかなと思われるほどだった。しかしパーキンソン病に対して必ず治してみせるとリハビリを重ねていた根性は心臓病に対しても同じで悲観することなく必ず治すの信念で病気に立ち向かっていた。その後心臓ペースメーカーを挿入したとの知らせを受けたがそれで心不全が完全に治る訳ではなく、危ない状態でそれを切り抜けたとしても寝たきりは免れないだろうと思っていた。ところが昨年電話がかかってきて会おうと言う。病院での面会かと思ったら渋谷の忠犬ハチ公の前で会おうという。誰かに車椅子で連れてきてもらうのだろうと思っていたら、本人がスタコラ歩いてきたので驚いてしまった。歩調もパーキンソン病特有の小幅のよちよち歩きでなくほぼ正常の歩き方をしていた。また今年も10月14日にハチ公前で会うことになっているが週1日はデーサービスに行くがその他の日は道路わきの花の手入れや高齢者向けカラオケボックスの受付などのボランティアをしているという。まず助からないだろうと思えた重症心臓病を克服し、パーキンソン病の進行を止めた原因はボランティア活動にみられるように人や社会のために尽くそうという気持とどんな病気だって必ず治して見せるという強い気持ちがあったからだと思う。渋谷駅の近くに「青春の館」の広告としてサムエル・ウルマンの詩「青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方をいう。歳を重ねただけで人は老いない、理想を失うとき初めて老いる」という大看板を掲げた男である。理想と使命感そして必ず治すという強い気持ちが奇跡を起こしたのではないかと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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