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テーマ:病院リハビリテーション(28)
カテゴリ:仕事
昨日腰椎圧迫骨折で入院していた女性が痛み無くなり普通に歩けるようになって退院した。昨年7月に当院に就職し以前からの患者さん5人を引き継ぎその後新しく入院してきた患者さん38人を受け持った。以前からの5人の患者さんは何れも重症で先日そのうちの一人が亡くなった。新しく入院してくる患者さんも骨折のリハビリといっても殆どが90才前後の高齢で様々な合併症を有しており、認知症も加わっていることが多く、皆大変な患者さんばかりで退院などとても無理と思っていた患者さんが多かった。所がである今入退院ノートを調べてみたら新入院38人中21人が退院していた。とても重症で手がかかった人ばかりである。その人達の表情や仕草が浮かんでくる。よく退院できたと思う。当リハビリセンター病院では病気によって保険診療の関係で3か月とか6か月とか入院限度期間が決まっておりその頃になるとケースワーカーが自宅退院か施設紹介等の調節をしてくれる。期限がきたからと言っても状態が悪ければ退院出来ないが丁度その頃になればあんなに状態の悪かった人が退院できそうな状態になっており不思議な気がしている。私がこの病院に就職して丁度半年たったので入院6か月限度の人達が次々と退院しており少し寂しい気がしている。退院したらその後は健康ということばかりではない。先日新聞の死亡欄を見ていたら重症だったがそれなりに元気になって退院していった人の名前が載っていた。レビー小体型認知症の方で認知症がかなり強かったが私を認識してくれて挨拶してくれたことが懐かしい。認知症の人でも白衣を着ていると医師とみなして丁寧な挨拶を返してくれることが多く、皆さん懐かしく思い出している。半年勤めてみてそれまで消化器内科医として仕事してきたが昨年7月からリハビリテーション医になったがこれはこれで意義があり有難い仕事を与えて頂いてよかったと思っている。
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