こちらの店は”
神仏信仰系そば処”の正統派第一人者だと断言する
【
稲荷蕎麦萬盛総本店】 文京区春日2-24-15-102
紹介ページ1、
紹介ページ2、
紹介ブログ
以前の紹介文を編集:
★。・。・゜☆。・。・゜★。・。・☆ こ こ か ら ・。・゜★。・。・゜☆。・。・゜★
狐が化けた澤蔵司(たくぞうす)という優秀な伝通院の僧侶がそば好きで、澤蔵司がひいきにしていた門前のそば屋では、澤蔵司が現れた日、銭に必ず木の葉が混じるので怪しみ、ある晩、店の男がそばを買った澤蔵司をつけて行くと、森の中にそばを包んだ皮が散らばっていたという。
また、この出来事から店の男が澤蔵司は狐だと感づき、それが原因で澤蔵司は伝通院の覚山上人に自分が狐であることを打ち明けたと言う説がある。
そば屋の主人も、その徳を慕いて常に供養していたとされ、澤蔵司稲荷尊として祀られてから社前にそばを献じていたと記されている。
江戸中期、後期の縁起、略縁起にもまだ、そばの奉納が続いていると記され、明治や昭和初期の記録にも奉納が続いていると書かれているそうだ。
現在でもその日の初茹で(初釜)のおそばが朱塗りの箱に収められ奉納されている。
また、落語家の三遊亭円窓師匠が、そばの奉納を知り、
創作落語「澤蔵司 蕎麦稲荷」を作り、2006年5月の沢蔵司稲荷の石垣修復工事落慶法要で披露した。
★。・。・゜☆。・。・゜★。・。・☆ こ こ ま で ・。・゜★。・。・゜☆。・。・゜★
伝通院から坂を少し下ったところに
澤蔵司稲荷がある。
初釜の蕎麦を澤蔵司稲荷に毎朝供え、これが400年近く日曜・祝日を除いて今日まで続いているというのは凄い
以前はご主人が本堂に奉納している写真が載った記事があったのだが、今は見当たらない。
店頭には奉納に因んだ『稲荷箱そば』(赤枠)が出ているがあまり目立たない。
店内は昔ながらの町場のそば屋風情。お昼時は近隣のサラリーマンで賑わっている。
壁にかかっているお品書きには『稲荷特製箱そば』、卓上のお品書きには『稲荷箱そば』と表記されているが、これもあまり目立たないし、注文も多くはないみたい。
『稲荷箱そば』\650をいただいた。
奉納している箱には「奉納」、「稲荷蕎麦」という字があるが、客用の箱にはない。
猪口も一緒にセットされ、刻んだ油揚げがそばに乗っている。
ちなみに、奉納するそばには油揚げは乗せてないみたい。
甘辛く味付けが濃く煮付けた油揚げの細切りと機械打ちの普通のそば。
歴史や秘話を思いながらいただくと格別な思いで食べられるってもんだ。
ごちそうさまでした~
【訪問履歴】
1回目:
2009年4月27日 『稲荷箱そば』
『神仏信仰系』そば処のまとめサイトはこちら。
☆。・。・゜★。・。・゜☆。・。・゜★。・。・☆。・。・゜★。・。・゜☆。・。・゜★
2022年8月30日追記:
紹介記事:
【週末民話研究】仏教を学び、お坊さんになりたかった狐の話