30代女性、左下6、歯根破折
前回のつづき
https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202208070000/
このクラウンはジルコニアという素材で、CAD/CAMという機械でブロックを削り出して作るものだ。直径1mmのラウンドダイアモンドバーで削り出すので、それより細かい掘り込みはできないので、ディープシャンファー形態にするしかない。シャープな支台歯形状にはできないので、脱離しやすい。接着剤の接着強度も高くない。また硬過ぎるので咬合調整が難しい。除去も難しい。対合歯や自身の歯根が破折しやすいなどの欠点もある。
今回も荒めのダイアモンドバーで除去してみたが、火花を散らせながら削れていく。真ん中から縦割りにすると外しやすい。
内部はファイバーポスト+CRコアになっている様だった。
破折している近心根には隙間ができていて内部は細菌の繁殖場所になっていた。硫化水素系の虫歯臭がする。この匂いがするうちはひどい虫歯にはならない。硫酸塩還元細菌は酸産生菌ではないからだ。
では除去するまで