カテゴリ:今日の抜歯再植術シリーズ
60代男性、左下5、歯根破折、咬合性外傷、咬合痛+
この方、若い頃から食いしばりがひどい、本人は仕事上のストレスだとおっしゃる。 疲労は蓄積し、何時破折するかわからない。 前回のつづき https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202404150000/ 抜いたら歯根を綺麗にして、既成の金属ポストを入れて再建するだけだ。 特に接着面は新鮮面を出して綺麗にしておく。 根尖口は開拡してスーパーボンドで充填する。 根尖を塞ぐことは根管充填の最も重要なポイントだが、まともに根尖が閉鎖されている症例はほとんどない。オブチュレーション法(垂直加圧根充)が比較的ましだ。根尖0.5mmアンダーにアピカルシート形成とか絵に描いた餅に過ぎない。神経など取っても上手く行くはずがない。 ただ問題が生ずるのは10年〜20年経ってからなので、患者はどこの歯医者でやったか忘れている。それで歯医者は救われているだけだ。これは業界の公然の秘密なのだが、患者は知らない。こんなことを暴露すると僕は消されてしまうw なぜ10年以上も症状が出ないのか?それは人間の免疫系が頑張っているからに過ぎない。 要するに根管治療というものは元々する必要がない、やっても上手くいくはずのないものだったということだ。 免疫力におんぶに抱っこが根管治療の本質だ。 歯科医師の皆さん、無駄なことを頑張っても全て無駄とか、悲しくないか?w 根管充填は歯髄が生きていようがいまいが、感染根管だろうが、排膿していようが関係ない。3MIX+α-TCPを注入するだけだ。根管に注入できなかったら、根管を横から開けて内部に置くだけでも効果がある。 根尖確保も、根管拡大も、アピカルシート形成も、緊密充填も必要がない。 根尖膿瘍 膿瘍を除去すると根尖口は閉鎖されていない。細菌の出入りし放題だ。 スーパーボンドで筆積み つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ということは私の歯医者さんも 根尖口の処置が悪かったということでしょうか
(2024/04/17 11:50:52 PM)
再植歯なら抜歯時に垂直加圧法で根尖口から逆根充している可能性がありますが、その材料も方法も僕が知っているものではないように思えます。
レントゲン写真に写っていませんので造影剤が入っていないガッタパーチャ?は僕は使ったことはありません。 しかし根尖付近の歯質が吸収されていますからなんらかの問題があったのかもしれません。 ただ通常の根管充填と再植の逆根管充填は違います。後者は直視下でできますからより確実にできるはずです。 それでもトラブルはあるということです。 僕はスーパーボンドの方が歯質接着性が高いので成功率は高いと思ってやっています。ガッタパーチャは接着性のない樹脂ですので封鎖性は劣ります。 残念ながら情報不足でご質問にはお答えするのが難しいように思います。 (2024/04/18 01:45:45 AM)
みずのさんへ
どんなに頑張っても、術式が完璧でも、免疫系がどのような反応をするのかまでは解らないということです。 このケースも僕が最初から手がけたケースでもないし、術式もドクターによっても違うわけだし、何が起こったのかも分からないのでコメントが難しいまたはできないということです。 世の中単純ではないです。複雑系。 (2024/04/18 09:08:30 AM)
まさか先生のやり方は破折歯をわざわざ 専用器具で縦に割って その中に金属の芯を入れるためのスペースを削って芯を入れてスーパーボンドで固めるという方法なので 多分 ガーター パウチャーは使ってないのではないかと思います つまり根尖口はスーパーボンドで封鎖されてると思います
(2024/04/20 07:43:43 PM)
ミズノさんへ
そうなんですか。あのピンクのはスーパーボンドだったのですね。ガッタパーチャーと同じ色だったので混乱しました。(最近頭が変になっています) 僕は着色剤が入ったスーパーボンドは免疫系が反応するような気がして気持ち悪いので、使うことが最初から頭にないのです。 (2024/04/21 01:33:13 AM)
mabo400さんへ
本当にありがとうございます 先生でなければあの治療はできなかったと思います (2024/04/22 05:49:51 AM) |
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