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2008年12月17日
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ホテルオークラの隣に大倉集古館というのがある。日本最古の私立美術館やそうで、大倉喜八郎氏が集めた古美術品を中心に展示してはる。
ホテルオークラよりよりずっと歴史は古い。今週まで「インドネシア更紗のすべて」展をやってる。
保管庫のような薄暗い館内に、茶や紺のろうけつ染めの渋い物や最近の色鮮やかな布が350点も展示されてる。
国宝の木造普賢菩薩騎象像とも久しぶりにご対面。大倉集古館所蔵品の古い仏像などとバティックがよう合うてた。
2階のテラスからはホテルオークラが目の前に見える。
大倉集古館
「インドネシア更紗のすべて」展
夜は歌舞伎座で、十二月大歌舞伎。
夜の部の外題は、
一、名鷹誉石切(なもたかしほまれのいしきり)
     鶴ヶ岡八幡社頭の場
  梶原平三景時:富十郎  娘梢:魁 春
  俣野五郎景久:染五郎  大名山口政信:松 江
  同 川島近重:男女蔵  同 岡崎頼国:巳之助
  奴鷹平:鷹之資  囚人呑助:家 橘
  青貝師六郎太夫:段四郎  大庭三郎景親:梅 玉

二、高坏(たかつき)
  次郎冠者:染五郎  高足売:彌十郎
  太郎冠者:高麗蔵  大名某:友右衛門

三、籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)
   序 幕 吉原仲之町見染の場
   二幕目 立花屋見世先の場
       大音寺前浪宅の場
   三幕目 兵庫屋二階遣手部屋の場
       同  廻し部屋の場
       同  八ツ橋部屋縁切りの場
   大 詰 立花屋二階の場
 佐野次郎左衛門:幸四郎  八ツ橋:福 助
 繁山栄之丞:染五郎  七越:高麗蔵
 兵庫屋初菊:児太郎  絹商人丹兵衛:錦 吾
 遣手お辰::歌女之丞(鐵之助休演につき)  
 釣鐘権八:市 蔵  下男治六:段四郎
 九重:東 蔵  立花屋女房おきつ:魁 春
 立花屋長兵衛:彦三郎

「梶原平三誉石切」というところを、今回は富十郎さんにちなんで「名鷹誉石切」という外題にしはったそうや。
お歳でいうてはなんやけど、79歳とはとても思えない立ち居振る舞い。名刀の目利き、二つ胴の試し斬り、手水鉢を二つに斬るところなどどれもかっこよかった。
9歳のご子息、鷹之資さんも奴鷹平の役で立派に見得を切ってはった。
段四郎さん(亀治次さんの父上)の青貝師六郎太夫もよかったなあ。
家橘さんの囚人呑助の酒尽くしもおもしろい。「鬼殺しの罪となり、菰被りまでなり下がり・・・」と続いていくんやけど、剣菱、菊正宗、松竹梅、白鷹、黄桜、吉四六まで登場する。
「高坏」はタップダンスが出てくるお芝居というか舞踊。
酒宴を開こうと高坏を買ってくるように命じられた次郎冠者。高坏がどういうものか知らないので、ずる賢い高足売りの言うことを真に受け、高足を手に入れ、お酒も二人で全部飲んでしまう。大名に怒られても、酔っぱらって高足を履いて踊りだす始末。
昭和8年初演の演目で、当時はやっていたタップダンスを歌舞伎に取り入れたそうや。
染五郎さんの高下駄を履いてのタップダンス、一生懸命なのはわかるけど観てるほうまで応援にまわってしもて、楽しむところまでいかんかった。勘三郎さんのが観てみたい。
最後は「籠釣瓶花街酔醒」。
下野佐野から江戸に出てきた絹商人佐野次郎左衛門が、花魁の道中に出会い、八ツ橋の美しさに夢中になってしまう。
次郎左衛門は八ツ橋のもとに通いつめ、身請けまでと思っていたところ、満座の中で八ツ橋から縁切りされてしまう。
恥をかかされた次郎左衛門は八ツ橋を恨み、数か月後に吉原にあらわれると、妖刀籠釣瓶で八ツ橋を切り殺す。
次郎左衛門は親の悪行の祟りで、あばた面という設定で、白塗りのお顔に青い丸がぎょうさん書いてあった。
花魁道中が豪華絢爛。禿や新造を従えて、三枚歯下駄でゆったりと八文字に歩いていきはる。途中で微笑んだ姿を見て、次郎左衛門はメロメロになってしまう。
吉原のお茶屋や遣手部屋の様子もわかって興味深い。
次郎左衛門がおかみさんから「廊下とんび(鳶)はいけませんよ」 と言われる場面がある。「遊女屋で、相方の遊女を待ちわびた客が廊下をうろうろと歩き回ること」やそうや。
染五郎さんが、八ツ橋の間夫(遊女の情夫)栄之丞を)演じてはる。悪い人やいんやけど・・・っていうこういう役はぴったりやなあ。着物を着替える姿も美しい。
大向こうから「染高麗!」ていう声がかかってたけど、なんか変な感じがした。
上客を袖にしても花魁として吉原で続けていけるということは、結局吉原とはそんな世界やということやろう。
そう思うと、縁切りの場でみんなが次郎左衛門の見方をしてたんも、その場限りのことでしらじらしい。
八ツ橋が斬られるた後、「海老反り」をしてはった。もう一人女中さんの斬って、「籠釣瓶は、斬れるなあ」とろうそくの明かりに照らされた刃を見つめながら次郎左衛門がつぶやく。
最初の田舎者の顔つきはどこえやら、血走った目で狂気に陥ってる。妖刀にとりつかれてしもたんやなあ。
花魁を身請けするためには、お金だけやないんやなあ。自分が惚れてる以上に相手に惚れささな。でも花魁は惚れたふりも上手やろうし、手出すとこわい。それが仕事やねんから。
それにしても、吉原へ三日と開けず通って、上客といわれる大盤振る舞い。身請けするお金まで用意できるとは、絹商人ってどんなにお金持ちやったんやろう。

今日のラッキーくじは、両方ハズレやった。

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最終更新日  2008年12月18日 22時44分37秒
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