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2013年09月20日
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カテゴリ:文楽

9月に一番楽しみにしてた通し狂言 伊賀越道中双六。
床のすぐ横の席を取ったので、迫力満点やけど傘がいりそうやった。 
「沼津」は何度も歌舞伎で観てるし、住大夫さんの沼津は 2009年9月文楽公演で聴いたことがある
「伊賀越道中双六」の通しは初めて。竹本義太夫三百回忌を記念しての上演で、なんと文楽では15年ぶりやそう。
11時から8時40分まで、休憩を入れて9時間以上の長丁場。これでも、「鶴が岡の段」と「郡山宮居の段」が抜けてるようや。
第一部
「和田行家(わだゆきえ)屋敷の段」は、志津馬(しづま)の父である上杉家の家老、和田行家が和田家家宝の正宗の刀を盗もうとする沢井股五郎に殺害される仇討ちの発端の場面。
松香大夫さんに語りがわかりやすかった。
「円覚寺の段」では、沼津の背景がようわかった。
円覚寺で将軍直参の家来、眤懇衆(じっきんしゅう)である従兄弟の沢井城五郎たちに匿われている股五郎。股五郎の母親鳴海を人質にしている上杉家は、股五郎と引き換えに正宗の刀を渡すことを承知し、行家の弟子 佐々木丹右衛門が使者としてやってくる。
股五郎を渡したあとで奪い返し九州相良に落ち延びさせようとする城五郎は、沢井家に数年来出入りしていた呉服屋十兵衛に股五郎を道案内をしてくれるように頼み、股五郎は、沢井家に伝わる南蛮伝来の妙薬の入った印籠を十兵衛に託し、一命を預ける。
これが、沼津で登場する妙薬の入った印籠。
股五郎の母鳴見は、息子の非道なふるまいを恥じて正宗の刀で自害し、股五郎を護送した丹右衛門は城五郎の一味に襲われ稚致命傷を、駆けつけた志津馬も深手を負う。
鳴海は股五郎がせめて武士として敵討ちの勝負で散ってほしいと願い、和田家側に協力して正宗をすり替えておいた。
丹右衛門は、志津馬に本物の正宗を託して、敵討ちのの助太刀を姉婿の政右衛門に頼むよう言い残して息絶える。
藤蔵さんの太棹が華やかやった。
「唐木政右衛門屋敷の段」は、ある意味はちゃめちゃ。
政右衛門が身重のお谷を離縁して、嫁を取る準備をしてる。
相手は、お谷と志津馬の妹で亡き父行家が後妻柴垣(しばがき)との間にもうけた、まだ七歳のおのち。
政右衛門と駆け落ちし行家から勘当されたままのお谷の夫であっては、表立って婿と舅とは名乗れず、志津馬の助太刀ができないと、おのちの夫として舅の敵討ちをするという。
訳もわからずに、祝言の席で使う蝶花形を折る和生さんのお谷が、せつなかった。
咲大夫さんと燕三さんの切が上品で好き。
「誉田家大広間の段」では、神影流の型がでてきた。
咲甫大夫さんと喜一郎さん、迫力があった。
「沼津里の段」
呉服屋十兵衛さんは、くわえ煙草で歩いてた。
「平作内の段」
贔屓の呂勢さんと清治さん。呂勢さんは、もう清治さんにひっぱられてない。ここのところいろいろ経験を重ねてきはったもんなあ。
「千本松原の段」
お待ちかねの住大夫さん。鳥肌もので、2mも離れてないとこで聴けて幸せ。4年前よりさらにすごかった。
89歳、復活なさったお姿に感動。
第二部
「藤川新関の段」は、おもしろかった。
通行手形を持たない志津馬が、藤川の関所の門前にある茶屋の看板娘お袖に一目惚れされ、その助けで関所を通過し、お袖の家へ。
奴さんが遠眼鏡(望遠鏡)でのぞいて夢中になるのが、三河万歳「寿柱立万歳」。
三輪大夫さんもええお声。
「竹藪の段」
政右衛門も竹薮の中を分け入り、関所破りをする。
「岡崎の段」
これもすごく複雑な心境になる。
お袖の父親は、関所の下役人山田幸兵衛。娘のお袖は敵の股五郎の許婚で、志津馬は股五郎になりすます。
関所を破った政右衛門も山田家に逃げ込む。十数年前に身寄りのない政右衛門に武術を教えたのが幸兵衛で、再開を喜び、事情を知らない幸兵衛は股五郎の加勢を頼む。
そこに、生まれた子を見せたさに、政右衛門を追ってきた女房お谷が、巡礼姿で、行き倒れる。
政右衛門は正体を知られるのを恐れ、我が子を刺し殺して庭へ投げ捨てる。政右衛門の目に浮かんだ涙を見て、幸兵衛は事情を悟り、股五郎の行方を教えてやる。お袖は尼になる。
やっぱり呂勢さんええなあ。千歳大夫さんは、大げさでわざとらしく感じてしまう。ほんまに傘が欲しかった。
「伏見北国屋の段」
すごいどんでん返し。
京伏見の船宿北国屋(ほっこくや)に、眼病を患った志津馬と女房のお米(およね)が逗留。隣室には股五郎の伯父 桜田林左衛門も。
林左衛門は医者を買収し、毒薬で志津馬の失明させようとする。苦しむ志津馬を見て、林左衛門は得意げに股五郎を荷物に隠して同行していることを明かす。
でも、志津馬の眼病は仮病で、敵の行方を聞き出すための策略やった。
股五郎を追う志津馬の前に、呉服屋十兵衛が立ちふさがる。わざと志津馬の手にかかった十兵衛は、股五郎が伊賀を通って鳥羽に抜け、九州へ向かうと教え、妹のお米のことを託して息絶える。
「伊賀上野敵討の段」
伊賀上野、北谷の四辻で股五郎等を待ち受け、志津馬は本懐を遂げる。
最後のほうは、さすがに疲れたけど、ええもん観せて、聴かせてもろた。
売店では、沼津いせや本店の平作最中を売ってた。
なかなかおいしかった。
幕間には、国立劇場のキャラクター「くろごちゃん(黒衣ちゃん)」もいた。

国立劇場9月文楽公演 通し狂言 伊賀越道中双六
第一部
和田行家屋敷の段
  口    豊竹小住大夫 鶴澤清公
  奥    豊竹松香大夫 鶴澤清友
円覚寺の段
  中    豊竹靖大夫(相子大夫の代演) 鶴澤清丈
  奥    竹本文字久大夫 鶴澤藤蔵
唐木政右衛門屋敷の段
  口    豊竹希大夫 豊澤龍爾
  中    豊竹睦大夫 鶴澤清志郎
  切    豊竹咲大夫 鶴澤燕三
誉田家大広間の段
       豊竹咲甫大夫 野澤喜一朗
沼津の里の段
       竹本津駒大夫  鶴澤寛治 鶴澤寛太郎(ツレ)
平作内の段
       豊竹呂勢大夫 鶴澤清治
千本松原の段
  切    竹本住大夫・野澤錦糸 鶴澤清公(胡弓)
<人形役割>
母柴垣:吉田勘弥 お谷:吉田和生 奴実内:桐竹紋吉 沢井股五郎:吉田玉輝
和田行家:桐竹亀次 佐々木丹右衛門:吉田玉志 沢井城五郎:吉田蓑二郎
近藤野守之助:吉田玉翔 眤近侍:吉田玉誉 眤近侍:吉田簑次 眤近侍:桐竹勘次郎
呉服屋十兵衛:吉田和生 母鳴見:吉田文司 和田志津馬:豊松清十郎 
池添孫八:吉田幸助 石留武助:吉田玉佳 腰元お松:桐竹紋臣 腰元お中:吉田簑紫郎
唐木政右衛門:吉田玉女 宇佐見五右衛門:吉田玉也 乳母おくら:吉田文昇
娘おのち:吉田玉翔 誉田大内記:桐竹勘寿 小姓:吉田玉彦 桜田林左衛門:吉田文司
親平作:桐竹勘十郎 荷持安兵衛:吉田簑次 娘お米:吉田蓑助 他

第二部
藤川新関の段 引き抜き 寿柱立万歳
 助平  竹本三輪大夫 野澤喜一朗
 志津馬 豊竹始大夫 鶴澤清丈
 お袖  豊竹咲甫大夫 豊澤龍爾
 ツレ  豊竹咲寿大夫 野澤錦吾
     竹本亘大夫 鶴澤燕二郎 鶴澤清允
竹薮の段 豊竹靖大夫 鶴澤寛太郎
岡崎の段
  中  豊竹芳穂大夫 鶴澤清馗
  次  豊竹呂勢大夫 竹澤宗助
  切  豊竹嶋大夫 豊澤富助
  後  竹本千歳大夫 竹澤團七
伏見北国屋の段 豊竹英大夫 鶴澤清介
伊賀上野敵討ちの段
 政右衛門 竹本南都大夫 竹澤團吾
 志津馬  豊竹芳穂大夫
 林左衛門 竹本津國大夫
 股五郎  竹本文字栄大夫
 付人   竹本小住大夫
<人形役割>
娘お袖:吉田文雀 和田志津馬:豊松清十郎 奴助平:桐竹勘十郎(紋壽の代演) 
大夫:吉田勘市 丈三:吉田一輔 沢井股五郎:吉田玉輝 眼八:吉田清五郎
桜田林左衛門:吉田文司 唐木政右衛門:吉田玉女 幸兵衛女房:吉田蓑二郎
山田幸兵衛:桐竹勘十郎 捕手小頭:吉田文哉 お谷:吉田和生 伜巳之助:吉田和馬
夜廻り:吉田簑一郎 傾城瀬川:吉田一輔 池添孫八:吉田幸助 飛脚:吉田玉路 
池添孫六:吉田玉勢 呉服屋十兵衛:吉田和生 石留武助:吉田玉佳 他
(配役は後半)

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最終更新日  2013年10月29日 21時01分15秒
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